カワサキZZRの末弟…ZZR250ってどんなバイクだったの?

カワサキZZR250が登場したのは1990年。

30年以上前ですね。

毎年カラーの新色が出る以外は特に大きな仕様変更もなく2007年まで販売された息の長いバイクでした。

ZZRの歴史と共に末弟として250ccクラスを代表する生粋のツアラーバイクだったのです。

GPZ250Rの流れをくむ

ZZR250の前身はGPZ250Rです。

エンジンレイアウトを踏襲、さらに大型フルカウルを装着したツアラーモデルとして登場しました。

兄貴分であるZZR400は大型バイクに間違われるくらいのフォルムでしたが、ZZR250も250ccとは思えない大きさを誇ったのです。

当時は250ccでツアラー?という懐疑的な目があったのも事実です。

パワー不足の懸念も軽い車体とフラットなパワー特性によりカバー。

見た目以上に軽快な走りを楽しめるバイクとなっています。

それは、軽量かつ高剛性のアルミツインチューブフレームによるところが大きかったでしょう。

そこはカワサキ技術陣の努力の賜といっていいのかもしれません。

ZZR250は欧米ではNinja250で販売されています。

ZZR250が2007年に生産終了して、翌2008年にNinja250がデビューしたのも何か思うところがありますね。

多くの人がZZR250がフルモデルチェンジして蘇った…なんて思ったはず。

どんなバイクだった?

なんといっても特徴的な大型フルカウルでしょう。

これはZZRシリーズ共通のものと言っていいと思います。

メーターユニットもほぼ共通です。

この当時は250ccにもタコメーターは普通に付いていました。

ツアラーバイク必須のツイントリップメーターもその気にさせてくれましたよ。

さらに、アッパーカウルのインナーパネルには収納ボックスまで付いていました。

って、これもZZRシリーズの伝統ですね。

シートカウルにもバンジーフックが付いていたりとツーリングに出かけのに必要な装備が整っていました。

250ccバイクらしからぬ豪華装備だったのです。

ZZR250のスペック

EX250H型ZZR250の諸元

画像はカワサキモータースジャパンより引用
車両型式 BA-EX250H
お値段 534,450円
備考 車重は概算値 [乾燥重量148kg]
排気量 直列2気筒248cc
最高出力 35PS[26kW]/12000rpm
最大トルク 2.2kgm[22Nm]/9500rpm
60kmh燃費 42.0km/L
全長幅高 2050mm/700mm/1125mm
面積&体積 1.435m²/1.614m³
地上&座面 135mm/760mm
車両重量 168kg
タイヤ 前:100/80R17 後:140/70R17
ブレーキ 前:ディスク 後:ディスク

バリオスなど当時のスポーツネイキッドと比べるとややエンジンの非力感があったのも事実。

ただし、それ以上に扱いやすいパワー特性と、長時間乗っても疲れないポジションなど、誰が乗っても楽しめて操れるといった味付けが施されていたバイクでしたよ。

なんといっても、ZZR400、600、1100というラインアップにさらに250モデルを追加してくれたカワサキはやっぱりすごい!

みんなのインプレッション

「高剛性の車体。大振りのフルカウルがもたらすウィンドプロテクション。高速道路を一日1000kmあまり走ってもそれほど疲れない。」

「 のんびりと60キロくらいで流すのが最高かもしれません。まあ、周りを気にしなければ7000以上回すと気持ちいいです。(音が)ただ、音に速度がついてこない為、はっきり言ってみっともない。やはり、高速、バイパスあたりで使うのがベストかなぁ。峠では、下り専用です。上がりはさっさと道を譲りましょう。」

「一台で色んな事が出来るので、すごく気に入ってます。ポジションとパワーの点で排気量の大きい方が魅力的ですが、大型を買うまでは乗りつづけようと思っています。燃費とか維持費を考えて、普通の道で乗る分には最適だと思います。ただしいきなり壊れたりするので、お金がかかります。 つぎはホンダを買うかも…(^^;」

「乗っていると愛着がわいてしまうバイク。8年間も乗るとは夢にも思わなかった。時々1100と勘違いされレプリカに勝負を挑まれるが、250とわかると途端に相手がやる気をなくして去っていく。ちょっと哀しい。」

「町乗り(時速40km/h以下くらい)に使うなら結構いいと思います。ただ、そういう用途なら原付2種の方がいろんな面で有利ですね。メリットは高速使えるくらいか・・・。でも、高速はつらいです。かなり辛口で評価しているのでそのつもりで参考にしてください。私個人としては「買って損した」とは思っていません。」

程度の良い車体を手に入れるのは難しいかも…生産終了になってかなり経ってますしね。クォーターでセパハンでツアラーで…当時唯一のバイクでしたね。

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