2スト250ccエンジンを搭載したオフロードトレールのKDX250SRは、1991年3月に発売されました。
今から30年も前になるのですね。
ベースになったのは、90年12月に発売されたエンデュロレーサーのKDX250R。
公道走行のために、ヘッドライトやウインカーなどの保安部品を装着。
5段ミッションのギア比を変更してワイドレシオ化するなどの変更を受けていのでした。
KDX250SRってどんなバイクだった?
1年後の1992年には早くもフルモデルチェンジを敢行します。
外観デザインをリファインするとともに、6kgの軽量化を達成したのです。
エンジンもポート形状の変更などで中低速域での扱いやすさが向上しました。
このあとは、カラー&グラフィックパターンの変更で推移。
1993年には、4スト250ccのエンデュロレーサーKLX250RをベースにしたKLX250SRが登場。
KLX250系が、94年のKLX250ES(セル付き)、98年のKLX250(闘う、4スト)に移行していく中で、KDX250SRの日本国内での販売は終了したのです。
KDX250を語るとき、KDX250、JDX250R、KDX250SRといったように型式の違い?なんて思ってしまいがちです。
基本的にはKDX250SRが正解です。
それでは、KDX250Rって何?ってことになるんですが
こちらはレース仕様でSRがレプリカということです。
さらに厳密には国外向け・国内向けといった違いも出てくるのですが、日本で発売されているKDX250のほぼすべてがKDX250SRです。
まあ、簡単にKDX250ということが多くてこんがらがってしまうのですが。
こだわりのある人は特にSRまで付けていう事が多いですよ。
2ストでこのパワーは怖かった…
とにかく加速がハンパないです。
加速だけを考えると大型バイクにも余裕でついていけました。
90年代当時、同じカワサキのZZR1100が世界最速バイクとして君臨していたのですが、加速においては同等だったのです。※勝らないけどついて行けたって意味です。
見たまんまのオフロードバイクですが、公道もそれなりに走ります。
というよりも、オンオフではタイヤの空気圧を変えないといけないので面倒でしたが…。
基本はオフロードバイクなのでオフ車専用として使うのが正しい使い方です。
そうはいっても、公道オンリーにして高速道路をかっ飛ばす人も少なくありませんでした。
逆に公道をオフ車で??なんて目で見られるのが爽快だったかも。
高速道路では、制限速度を余裕でオーバーしたスピードでの巡行も可能といった、オフロードらしからぬ走行性能を発揮しましたよ。
もっとも2ストバイクですし、エンジンの焼き付きの恐怖とは常に戦いが必要です。
というよりも2ストオイルの携行は必須でした。
本当に面白いようにオイルがなくなるので常に補充を考えなくてはいけませんでした。
もちろんオフ車なのでオフロードで無類の走破性を発揮してくれます。
ただし、2ストの有り余るパワーで転倒必至…それがまた楽しいのですが、重装備は必須です。
無茶な乗り方をするので、中古市場で程度の良いKDX250を見つけるのは難しいでしょう。
というよりも、オーナーは手放さないでしょうけどね。
もっとも、生産終了して20年以上経っているバイクです。
今からオフ車を…でしたら後継車のKLXがオススメですよ。
KDX250のスペック
- 型式:DX250F
- 全長:2185mm
- 全幅:870mm
- 全高:1220mm
- シート高:895mm
- 乾燥重量:115kg
- 燃料タンク容量:11リットル
- タイヤサイズ:前:80/100-21 後:4.60-18
- ブレーキ形式:ディスク/ディスク
- エンジン形式:水冷2スト単気筒
- 排気量:249cc
- 最高出力:39ps/8000
- 最高トルク:3.9/7000
- 変速機:5速
- 始動方式:キック
車重が115kgでパワーが39psなのでかっ飛ぶのも当然です。
慣れるまではアクセルはゆっくりと…なんて呪文のように言い聞かせてました。
みんなのインプレッション
「はっきりいって速い。高速以外なら最強?1速でひっぱるとウイリーします。」
「2ストだからなかなか速いです。高速でも特に不満はない。車検がないので、整備しておけばお金もあまりかからない。燃費が悪いのをのぞけばいいバイクです」
「①矢のような直進安定性 ②ブリブリブリッ..ババアーーンと良くも悪くも2ストらしい加速で 80キロくらいまでは、リッターも駆逐します③今は無い大柄な車体 ④とても丈夫 2ヶ月くらい乗ってなくても コックさえオフにしておけばキック3発でかかります。10年物ですが金のかかる致命的な故障無し タンクも錆びない ⑤シートの出来が最高 一日中乗ってても尻は痛くならない エンジンはアクセル開度一定を嫌い、開けろ開けろと言ってきますのでスプリンターだと思いますが、高速道路は安定して楽ですし乗り心地が良いので、ツーリングもOKと思います。
今まで乗った中では、パワーは一番。ただ 前に乗ってたDTの方が林道で乗りやすく楽しい。 こいつはクセが強く 独特の乗りかたが必要と思います。 立ちが強いので ギャッとコーナーに突っ込んで 同時にブレーキング、フロント サスを沈ませてから一気に寝かせ同時にアクセルON ってな感じでしょうか。 要するに少々疲れますが、なんかほんまに鉄馬をねじ伏せるとういう表現でしょうか。 それだけに腕がいると思います。 私は長年乗ってますがうまく曲がれたときは 結構うれしいです。 これからも乗るつもりです。」「XL・XLR・XR・YZWRと乗ってきたが一番乗りやすく楽しかった。 給油のたびに混合させながら走るのもマニアック。もう二度と会えないどろうなぁ。」
「ツーリングバイクとしては、最高の部類に入ると認識している。日本一周時にも予定通りチェーン切れが発生したが、それ以外ノントラブル。スタンドの折損もほかのKDX250SRでもみているので、たぶんメーカの製作仕様と認識している。スタンド折れの原因は信号停車時にスタンドを出して停車・発車をしていたために、負荷がかかったためと思われるが胴長短足(身長167)の私からいわせれば、バランスがよく軽い車体のため、足をつかずとも停車および発進ができるいいバイクだが、スタンド付け根部の車体の耐久強度が短足仕様に作られていないということに思える。」