ホンダ・PCX160は人気モデルPCX125の軽二輪版

160ccバイクの存在意義を理解できないと「なにそれ?」ってことになってしまうバイクですね。

それだったら250ccバイクがいいのでは…。

と思ってしまいますがさにあらず。

原付二種の車格で高速道路を走る疾走感(ちょっと怖いけど)が楽しめるのがメリットですよ。

それに、見た目原付なのに軽々と車を置き去りにする爽快感もあります。

どんなバイク?

2010年3月に登場した原付二種PCX125の軽二輪仕様のバイクです。

一躍人気モデルとなったPCX125を高速道路でも走らせたい、という要望に応えたバイクですね。

こういったパターンは少なからずこれまでもありました。

多くの人は160ccという排気量に違和感を感じるかもしれませんが、必然性があるということです。

2012年6月にデビューしたのはPCX150でした。

コンパクトで取り回しの良い車体や、アイドリングストップ機構、前後連動コンビブレーキなどの装備。

タイ生産による買いやすい価格設定(初期型 31.4万円・税抜)も高い評価を得ていました。

コンセプトは、PCXそのままに、高速道路などの自動車専用道路を利用することができる排気量サイズを与えること。

ツーリングなどでの利便性が高めたバリエーションモデルでもありました。

2014年にフルモデルチェンジが行われ、同時に新しくなったPCX(125cc)と同じく外観は一新されました。

灯火類のオールLED化、燃料タンク容量の大型化(5.9Lから8.0Lへ)などの変更を受けたのです。

その4年後の2018年4月にもフルモデルチェンジがありました。

フロントマスクからリアカウルまで、連続的に変化する曲面で構成されたデザインを得たのです。

そして、スマートキーシステムの採用やアクセサリーソケットの装備などの充実化が図られました。

このときABS仕様車も設定されています。

そして、3度目のモデルチェンジは2021年。

搭載するエンジンが一新され、排気量は従来の149ccから156ccにアップ。

それに伴って、モデル名称も10増えて、PCX160と改められたのです。

このモデルからは、ブレーキが前後ディスク式となり、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラクションコントロール)も搭載されています。

PCX160のインプレッション

PCX150もPCX160も試乗しました。

どちらもコンパクトなボディでありながら、がっちりとした安定感がありました。

跨がった感じで二種とは違うなと思わされます。

動力性能は加速も走行性も明らかに1クラス上です。

二種でも十分に幹線道路をリードできる動力性能があるのですが、PCX160は加速はもちろん通常走行でもしっかりトップをキープできます。

一方でスピードを出しすぎるとビーグリップができないのと車体の軽さから不安定感が増します。

これはどうしようもないところですが、それだけに高速道路はちょっとした怖さを感じます。

なので、あくまでも高速道路も乗れる二種規格のバイクという位置づけでしょう。

125ccから150ccを経て160ccのエンジンを積むことで、日本全国どの道路でも走ることができるメリットは計り知れないものがあるかも。

そういうのが心の余裕に繋がるんですね。

それと直近で乗り比べたわけではないのですが、PCX150とPCX160はまったく別物と考えたほうがいいです。

車格はともかく、外観と中身はまったく違います。

一番の違いはタイヤがワイドになったこと。

これによって乗り心地がまったく違います。

安心・安全・快適さがアップしていますが、あくまでも「ちょっと」な」感覚です。

それでも、その「ちょっと」が嬉しいんですよね。

PCX160のスペック

型式 KF47
全長 1935
全幅 740
全高 1105
シート高 764
乾燥重量 132
燃料タンク容量 8.1
タイヤサイズ 前:110/70-14 後:130/70-13
ブレーキ形式 前:油圧式ディスク 後:油圧式ディスク
エンジン 水冷 4ストローク OHC 単気筒
排気量 156
最高出力 15.8PS/8,500rpm
最高トルク 1.5kgf・m/6,500rpm
変速機 無段変速式(Vマチック)
始動方式 セルフ式

みんなのインプレッション

「街中でよく見かけるって事は売れている証拠でカッコいい??」

「一番満足しているのが燃費です。往復50kmの通勤使用なのでガソリン代が高騰しても助かっています。アイドリングストップも楽」

「未舗装路以外ならだいたいどこへでも入って行ける気楽さ。燃費。パーツが安い。」

「2021年9月末に納品、3000km走行しました。加速感が滑らかで安定感もあり以前のバイクより遅い速度で通勤していますが年齢的に考えるとベストなバイクかと思います。」

「街乗りでは十分すぎる、そして滑らかな加速性能。高い静粛性と単気筒の割には少ない振動。低重心で重量バランスと極低回転の絶妙な遠心クラッチのコントローラブルなミートが素晴らしいので極低速で走行できる。これは今までのスクーターでは味わえなかった感覚。そして、優れた直進安定性とコーナリングの安定性。そしてコントローラブルなブレーキ。」



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