ホンダ・CTX700は未来を感じさせるDCTクルーザーモデル   

CTX700の発売は2013年8月のことです。

カウルの付いたクルーザーモデルなのですが、前年の7月にはカウルレスのCTX700Nが発売されています。

排気量669ccの水冷並列2気筒OHCエンジンを搭載。

メインフレームは2012年に発売された、NC700X/NC700S/インテグラと共用です。

こうなると、CTX700もNC700シリーズの一員と考えて良さそうです。

どんなバイク?

エンジンはECUというエンジンコントロールユニットのセッティング変更によって、低中速域でのトルク特性を重視。

よりクルーザーらしい仕様となっています。

DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のイメージの強いCTX700ですが、トランスミッションはDCTの他に6速マニュアルタイプも用意されていました。

この時期で、すでにABSを標準装備、テールランプもLED化されていました。

排気量が700ccということで、発売当時はAT限定大型二輪免許での運転はできませんでした。

これは、「総排気量0.650リットル以下」という規制があったからです。

しかし、2019年12月に施行された道路交通法施行令の一部改正に伴って、「総排気量0.650リットル以下」の項目が撤廃。

よって、排気量の上限なく、クラッチ層ソを必要としないバイクの運転が可能となったのです。

このことから、DCT搭載バイクはAT限定大型二輪免許でも運転が可能となりました。

これも、早い段階で各メーカーが650ccクラスの大型スクーターを作らなくなったことが大きいのですけどね。

CTX700のインプレッション

かっこいいバイクでした。

ちょっと欲しいなと思ってみたり。

ホンダに行ってみると常に最前列に展示されてました。

売れて欲しいというホンダの思いと、なかなか売れない不人気バイクというジレンマを感じました。

やっぱりバイクは両手両足を使って操作するもの…というのが正しいバイクの乗り方…なんて思う人には敬遠されるバイクであったことは間違いありません。

そうはいっても、マニュアル車も売れなかったらしい。

というか、マニュアル車があったことを知らなかったし…。

個人的にバイクの運転て楽になったらろくなことにならないと思っています。

125ccクラスのスクーターはちょっとした買い物には便利なのですが、遠出になると楽な運転が逆に怖くなったりします。

ツーリングに行って帰ってきたらドッと疲れが出る…みたいなバイクがいいんでしょうね。

こんなこと書いてると、CTX700をけなしているようにしか見えないですが、自分に合わないというだけです。

見た目かっこよくて、ホンダがしっかり作ったバイク。

それでも、売れなかったのは登場が早かったのかもしれません。

EVバイクだらけになったら、両手両足がどうとか、運転が難しいとか、五感でどうのこうのなんてことは昔話になるのでしょうね。

CTX700のスペック

CTX700(2013年モデル)

型式 RC69
全長 2255
全幅 855(840)
全高 1165
シート高 720
乾燥重量 226(234)
燃料タンク容量 12
タイヤサイズ 前:120/70ZR17

後:160/60ZR17

ブレーキ形式 前:油圧式ディスク 後:油圧式ディスク
エンジン 水冷 4ストローク OHC 4バルブ 直列2気筒
排気量 669
最高出力 48ps/6,250rpm
最高トルク 6.1kgf-m/4,750rpm
変速機 6段リターン
始動方式 セルフ式

みんなのインプレッション

「気軽に出動できるのが、一番の魅力ですね。ツインの鼓動感も十分あり、楽しいバイクです。700の排気量はスピードもそれなりに出ますので不満はありません。女性がもっと乗るべきバイクだと思っていますが、ホンダのPR不足かどうか、乗っているライダーは殆どみかけません。自分ではあまり思わないのですが、特異なバイク
のように、思われるのでしょうか?」

「久々のクルーザーだけどやっぱりクルーザーいいね。ホッとする。アドベンチャー流行りでNC700X買ったけど、ついつい飛ばしてたCTX700も回せば速いだろうけど、やっぱポジションとエンジンセッティングのおかげで飛ばす気がしない」



おすすめの記事