ホンダ・モトコンポはシティのオプション販売だった

ホンダ・モトコンポレジャーバイクのカテゴリーのバイクです。

レジャーバイクというとモンキーのほうが先駆けですが、共通しているのはハンドルが折りたたみできること。

角張った車体と合わせて、シティのトランクに収納することが前提に開発されたバイクです。

オプション販売だったので単体でも購入可能だった…ハズ。

どんなバイク?

がんばればモンキーも車載可能だったのですが、モトコンポは潔いというか清々しいくらいに車載に徹したバイクでした。

車載するんだから、ワゴンとか大きめのクルマかなと思ったら、新発売のシティにぶつけてきたのです。

シティという小型車に車載するのですから当時の衝撃は相当なものでした。

しつこいくらい言いますが、モトコンポは「収納」するために開発されたバイクです。

それも、他のクルマだとなんとなく絵にならず…シティ専用の(といってもいいくらい)バイクだったのです。

前後8インチの小径ホイールにブロックのようなボディ。

ハンドルどころかシートも折り畳めるので、畳むと上部が真っ平らになるのが特徴的でした。

かなりコンパクトですが、重量は45kgです。

大人の男性ならがんばれば持ち上げることができる重さでしょうか。

エンジンは49ccの空冷2ストで、最高出力は2.5ps。

価格は8万円でした。

1981年発売開始で1985年に販売終了しています。

なんでも5万台以上出荷されたとか。

モトコンポのインプレッション

乗りました。

試乗だったのか借りたのか、記憶が定かではないのですが、丸1日借りてたような。

でも、街中を走るのはしんどいです。

当時は原付といえども、クルマの流れに乗るのは簡単なくらいパワーがありました。

もちろん30km/hまでしかスピードは出せませんでしたが、加速も良かったし、出だしで遅れをとることもなかったんです。

しかし、モトコンポは全てが遅かった。

乗ってすぐに飽きました。

だから、夕方返却予定だったのですが、すぐに返しに行きたかった…。

書いてるうちに思い出したのですが、ショップで借りたのでした。

ショップもモトコンポを売りたかったのでしょうね。

こっちも原付バイクが欲しかったので、当初の予定通りスカッシュを購入。

巷ではスカッシュとモトコンポって姉妹車でしょ?

なんて言われることも多かったのですね。

確かに、開発時期や販売時期が一緒で、コンセプトもレジャーバイクの位置づけでした。

重量もパワーも似たようなものでしたが、開発車が違うので元スカッシュオーナーとしては、モトコンポとは全く違うバイクです。

パワーも若干スカッシュのほうが大きかったし、少しの違いでもスカッシュはよく走りました。

信号スタートでは足で押さなくてはいけませんでしたが、それをするとドッカン加速でしたよ。

と、スカッシュの話になってしまいましたが、モトコンポは生粋のレジャーバイクでしょう。

シティに積んで、キャンプ先の足にするのがが正しい使い方だと思います。

公道は乗らないほうがいいでしょう。

当時の若さで、怖いもの知らずだったのですが、モトコンポで命のはかなさというか怖さを知りました。

そういった意味では良い勉強になったかも。

モトコンポのスペック

エンジン種類 空冷2サイクル単気筒
排気量 49cm3
最高出力 2.5PS / 5,000rpm
車両重量 42kg
フレーム形式 バックボーン
サスペンション(前) テレスコピック
サスペンション(後) ユニットスイング
価格(当時) \80,000

今あったら面白いバイクかな。

あ、でも思い出で良い感じに味付けされてるので、実際に乗ってみたら“やっぱりいらないな…”となりそう。

みんなのインプレッション

「何といってもカワイイスタイリング 細かいところまで行き届いたデザイン 車載のために考え抜かれたメカニズム」

「横倒しで車載出来る折り畳みバイクなんて他にない筈。取説では燃料を抜けと書いてあるがキャブ、バッテリー、タンクの全てが横倒し可能な構造になってる。あまり知られてない話です。」

「可愛い、おしゃれ、車からの視認性は悪いが珍しいからよく目立つので、通勤・通学・コンビニの足のちょいノリにちょっとした優越感がある。」

「街乗りと旅の友で各地まわります。
いまでは珍しいので、走っていると、たまに若い女の子の声であっ可愛~あれ! が聞こえる」

「車体の大きさといい、重量といい、さすがシティに積めるように設計されているだけあります。乗っていたらサーカスの熊状態で、注目度100%!そして、駐車場で休憩しているとしょっちゅうモトコンポの事で話しかけられます。」



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