永遠の2番手…ホンダ・ゴリラは今回もモンキーに続く??

50ccのホンダ・ゴリラです。

登場したのは1978年で、モンキーのタンクを大容量にした派生モデルとして誕生しました。

ゴリラのネーミングは“大きな猿(モンキー)”だから。

当時、モンキーのタンク容量が5リットルなのに対し、ゴリラの9リットルのタンクは衝撃的でした。

しかし、超ロングセラーだったバイクなのに常にモンキーの後塵を拝したバイクでしたね。

どんなバイク?

ミッションは、モンキーの自動遠心式の3速に対し、ゴリラはマニュアルミッションの4速リターン式でした。

1985年にはエンジンを刷新。

この時、モンキーも4速に変更されています。

ゴリラは、88年モデルでいったんカタログ落ちしています。

そして、1998年に再登場。

モンキーでも十分なのに、ゴリラの復活を願うユーザーの多さを感じさせた出来事でした。

タンクとシート形状が異なる以外、基本的な仕様はモンキーと一緒です。

1999年に排ガス規制をクリアしましたが、2007年で生産終了となりました。

1967年登場のモンキーは延々と発売されていましたが、ゴリラはどうしてもモンキーの派生型としか見られず、不遇な扱いになってしまいました。

50ccのモンキーも2017年に生産終了しましたが、125ccになって復活。

果たしてゴリラ125は登場するのでしょうか。

ゴリラのインプレッション

モンキーはあちこちにあったので、乗らせてもらった回数は数知れず。

しかし、ゴリラとなると見かけたことがありません。

当時、存在こそうっすらと知っていたくらいです。

モンキーがカブと同じ遠心クラッチの時代だったので、乗りやすかったですね。

で、ゴリラも乗りたかったのですがどこにもなく。

50ccバイクは安くて手頃なスカッシュに乗ってました。

モンキーに比べて、ゴリラが不人気だったのはどうしてか…。

というか、みんなモンキーで十分だと思ってたのでは。

ツーリング向きではないし、大きなタンクは邪魔だったのかもしれませんね。

当時は現在と違って、市内だったらあちこちにガソリンスタンドがあった時代です。

給油には全く困らないし、第一燃費がすごく良かったのでゴリラに乗る必要がなかったのが大きいかも。

遠心クラッチとミッションの違いこそあっても、小さいバイクだからどっちでもいいやくらいだったのかも。

ただし、80年代はゴリラをよく見かけたような。

趣味のバイクなので好きな人は乗るし、嫌いな人は乗らない。

シンプルな真理がよくわかるバイクでした。

ゴリラのスペック

ゴリラ(A-Z50J(〜’90) BA-AB27)

型式 A-Z50J(〜’90) BA-AB27
全長 1365
全幅 625
全高 880
シート高 645(〜’90) 660(’98〜)
乾燥重量 59(〜’90) 62(’98〜)
燃料タンク容量 9.0
タイヤサイズ 3.50-8 2PR(〜’90) 3.50-8 35J(’98〜)
ブレーキ形式
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
排気量 49
最高出力 2.6ps/7000rpm(〜’90) 3.1ps/7500rpm(’98〜)
最高トルク 0.3kg・m/5000rpm(〜’90) 0.32kg・m/6000rpm(’98〜)
変速機 4段リターン
始動方式 キック

ゴリラ125は発売されないでしょうね。

ダックスが出るんだから…なんて声もありますが、モンキーとダックスで十分な気がします。

ゴリラが嫌いなわけじゃありません(むしろ好き)。

 

みんなのインプレッション

「費が良すぎる。社外パーツの豊富さ。ほとんど自分でいじれる。原付免許でバイクを体験できる。ちょっとした人気者になれる。いじりまくって自分の好きなかたちにできる。」

「とにかく、自分でなんでもいじれること。バイクの構造の勉強になります。結局、エンジンもミッションも全部自分でばらして、フリクションを無くすように丁寧に組んで、 足回りや外装も自分の好きなパーツをチョイスして自分だけの1台を作れます。子供の頃にプラモデルを作って、それに乗れたら・・っと思った時がありましたが、正にその感じです。全て自分で組み上げたバイクに火を入れる瞬間はなんとも言えません。結局、武川のレギュラーヘッドで115ccまでボアアップし、2次式クラッチを入れてと、やれる事をやってしまうと、正にエンジンはレーサーの領域です。1万回転まですぐになめるエンジンになります。」

「カワイイ!!マブシイ!!抱き締めたくなる大きさ!!」

「不思議な運転感覚。バイクに良く似た乗り物であること。」

「可愛い。走る度に、新たな感動を覚えられる。この小さいボディ・エンジンで良くぞここ迄・・・、本田さんの凄さが分かる。このバイクのお陰で中免取れました(50半ば)。息子が72ccにボアアップしてくれ、二種に再登録。たった22ccの差でもやはり違いますね。車の流れに何とか付いて行けるし、原付一種の制限を気にする必要無いし・・・結構世界が違います。改めて、感動した!!。」



おすすめの記事