ER-6nの登場年は2006年です。
649ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載するネイキッドバイク。
このとき、姉妹車のER-6fが発売されて、こちらはフルカウルスポーツでした。
そして、翌年には姉妹車のヴェルシスが発売されました。こちらはマルチパーパスモデルでした。
3姉妹揃い踏みでカワサキのやる気を感じました。
どんなバイク?
2015年の生産終了まで約10年のバイクライフを送ったバイクです。
その間、2度のモデルチェンジをしています。
人気のバイクで、国内向けには400ccタイプのER-4nが2011年に発売されました。
しかし、人気がなかったのか諸事情により2013年に販売終了。
このバイクはかなりレアかもしれませんね。
ER-6nは特徴的なフロントマスクに賛否がありました。
生産終了後、2017年に後継車のZ650が発売。
こちらは、フロントマスクが精悍になりましたね。
ER-6nのインプレッション
カワサキプラザに入り浸っている頃にER-6nの発売を知りました。
現車も納入され、試乗を勧められたのですが新車すぎて二の足を踏み、“コケたらお買い上げ”ルールも頭をよぎり、自分にはテクも度胸もなかったことを思い知らされました。
見た目もどこか変で、“ライトがゆがんでる??”なんて思ってたっけ。
ZZR1200を選んだやつが何言ってんだ??かもしれませんが、ZZRを見たときはビビッと来たんですよね。
だから、ER-6nを見てビビッときた人もたくさんいたんだと思います。
けっこう売れたって聞きましたし。
メーターはアナログとデジタルの併用です。
タコメーターがアナログでスピードメーターがデジタル…これが定番なのでしょうか。
自分的にはデジタルはどうにも好きにならずなんですが、そんなことを言ったら老害なんて言われるのかな。
試乗車に跨がったことはあるのですが、見た目そのままにかなり小ぶりな印象です。
足付きも良いし、どこからかの話で“女性向け”なんて言葉もありましたね。
ER-6nのスペック
年式 | 2007 |
エンジン形式 | 水冷4ストローク並列2気筒 |
排気量 | 649cc |
ボア×ストローク | 83x60mm |
圧縮比 | 11.3:1 |
弁形式 | DOHC8バルブ |
最高出力 (マレーシア仕様) |
53kW {72.1PS} / 8,500rpm (62.5ps / 7,000rpm) |
最大トルク (マレーシア仕様) |
66N·m{6.7kgf·m} / 7,000rpm (6.4kgfm/6,500rpm) |
燃料供給 | インジェクション:Ø 38mm x 2 (Keihin) |
点火方式 | デジタル |
始動方式 | セル |
変速機 | 6段リターン |
変速比 | [1]2.438 (39/16) [2]1.714 (36/21) [3]1.333 (32/24) [4]1.111 (30/27) [5]0.966 (28/29) [6]0.852 (23/27) |
一次減速比 | 2.095 (88/42) |
二次減速比 | 3.067 (46/15) |
クラッチ | 湿式多板、手動式 |
フレーム形式 主材 |
ダイヤモンド 高張スチール |
キャスター/トレール (ER-6f) |
24.5°/102mm (25°/106mm) |
フロントサスペンション | 41mm テレスコピック |
リアサスペンション | オフセットレイダウンシングルショック プリロード調整可能 |
ホイールトラベルF/R | 120mm/130mm |
タイヤ | フロント:120/70ZR17M/C (58W) リア:160/60ZR17M/C (69W) |
ブレーキ:フロント | デュアルセミフロート300mm ペータルディスク デュアルピストン |
ブレーキ:リア | シングル 220mm ペータルディスク シングルピストン |
ハンドル切れ角(左/右) | 32°/32° |
全長/全幅/全高 (ER-6f) |
2,100mm/760mm/1,095mm (2,105mm/760mm/1,210mm) |
ホイールベース (ER-6f) |
1,405mm (1,410mm) |
シート高 (ER-6f) |
780mm (790mm) |
燃料タンク容量 | 15.5リットル |
乾燥重量 (ER-6f) |
174kg (178kg) |
みんなのインプレッション
「ツインエンジンの中回転域がレスポンス良くガルルル~と良い仕事してる感覚が最高!
ハンドリングが軽くオフ車のように振り回せ、峠が楽しい
車高が高く見晴らし良好
車高のわりに足つき良好、軽いので立ゴケ心配なし。
シ-トが良い、特にリヤは座りここちやグリップが握りやすい。
すり抜けが以外に得意
デザインは私は好きです。」「出だしの加速感は最高です。100k位までならビッグバイクに引けを取らず 取りまわしが良く一体感が味わえます。
街中最速バイクかも、同じツインでもW650なんかより余程自己主張のあるバイクです。
このバイクの魅力はツキの良いエンジンとヒラヒラ感のある操縦性につきると思います。
ただツインの鼓動を味わいながらノンビリというキャラではありません。 ドカなんかに近いキャラのバイクです。
ノンビリ派にはWとかアメリカンがお進め。」「まず見た目。ZZR250もそうだけど斜め後ろからのアングルが最高にカッコイイ。マフラ ーの位置の関係でとてもスッキリとしたデザイン。
次に、178kgという軽さと前述のマフ ラー等によるマスの集中化によってとても軽快。
性能に関してはこの点に尽きる。4000 回転超えると軽い車重もあいまって加速がすごい。ガッツーンとGが来る感じじゃないけ ど、スロットル開いていくと躊躇うことなくビビリミッターまで加速する。
ブレーキは 効きが良く加減しやすい。
いつもより倒してるのにいつもより速くいつもより小さく曲 がれるバイク。それでいて安心して走れる安定感。
あと車体が細いのですり抜けはホン ト楽だし速いですよ。」「楽しく乗るならホントにオススメな一台。迷ったら乗れ!(笑)」
「1、なんといっても川崎重工製→ココ重要
2、殆どのひとが好まないツラ構え→見かけると感動する
3、軽い!4発の400よりはるかに軽い
4、スリム!足つきGood!パラツインの長所
5、ゼロ発進は100mまでならリッターSSより速い。隠れたウィリーマシン!
6、クルクル廻れるハンドリング。キレ角も大きい。ジムカーナもなんのその
7、その割りに高速コーナーでも案外、安定している
8、深~いバンク角。バンクセンサー外したら尚深くなった
9、燃費は高速法定巡航でリッター22kくらい。峠でぶん回しても14kくらい
10、ダイヤモンドフレームは剛性が高い。ZRX1100のように高速コーナーでヨレるようなことはない
11、ワインディングでも高速コーナー以外ならリッターSSについていける
12、ブレーキはウェーブディスクだぞ!」「07年2月にZ1000に乗り換えたたが(やっぱりパワーが欲しかった)、 街中からツーリングまでトータル性能にはストレスを感じることなく楽しめた。
「あのカオがねぇ…」と言うひとが大半だが…何を仰るあの「カオ」がいいのだ!」