ホンダ・FTR223…カスタムして走るのが楽しいバイク

FTR223の登場は2000年9月。

1986年に登場したFTR250とはまったく別物です(スタイルとかエンジンとか)。

FTRはフラットトラックレーサー(Flat Track Racer)の頭文字であり、両車とも同じコンセプトを持っていたバイクということですね。

過去形で書いてしまいましたが、FTR223は2016年に生産を終了しています。

どんなバイク?

もっとも先代のFTRは北米では人気だったのですが、1986年当時の日本では受け入れられずに生産を終了しています。

そのため、多くの人にとってFTRといえばFTR223だと思います。

FTR223は1990年代から続く、ストリートカスタムブームに乗って登場したといっていいかもしれません。

脚光を浴びたことで、フラットトラックレーサーもいけるのでは?なんてホンダが思ったのは間違いないでしょう。

その思惑はあたり、FTRは大ヒットとは言わずとも人気のバイクとなりました。

フラットレーサースタイル重視だったせいか、初期のエンジンはSL230と同型の空冷単気筒エンジンでした。

初期といっても、その後のXR230やCB223Sにも使われているエンジンなので、このクラスのバイクのエンジンとしての進化は望むべくものはありませんでしたね。

それも、あくまでも「スタイルを蘇らせる」ことだったからでしょう。

とはいっても、先述したとおりFTR223はよく売れました。

シンプルな構造からカスタムベース車となったのも大きかったでしょう。

シンプルなだけに安価な価格設定も魅力的でした。

※登場時の価格は32.9万円(税抜き)

発売後大きな仕様変更もなく2016年に生産終了となりました。

一時ハンドル幅を短縮した限定モデルを販売しています。

やはり、FTR223のハンドル幅が広いという苦情を受けてのものだったのかな…なんて思いますね。

※ライディングポジションで腕を広げたような感じになるのに違和感を感じていました。

FTR223のインプレッション

FTR223はCB400SSの車検時の代車でした。

どうしてもCBとの比較になるのですが、見た目はやっぱりシンプルですね。

これは、ホンダの単気筒バイクの伝統みたいなものでしょう。

特にFTRはカスタムベース車なので余計なものは一切付いていないという潔さがあったように思います。

スリムなのですり抜けは楽々でした。

※余談ですが、2017年頃からか、すり抜けはほぼしなくなりました。店などから道路に出るときに渋滞していたら、クルマの間をすり抜けてのポジション取りくらいです。これは、単にすり抜けに危険を感じるようになったのが大きいですね。単に歳をとっただけなのかも…。

CB400SSも非力なバイクなのですが、FTRに比べると排気量の差から、余裕が感じられてCBの良さの再発見につながりましたね。

非力といってもFTRも街乗りでは不足なく、ちょっとした遠出でもポジショニングも楽なので疲れ果てることもないでしょう。

FTRでのツーリング経験はありませんが、荷物が載らないこととタンクが小さいのが気になりましたね。

何度も書いてますが、それでもFTRはよく売れたバイクです。

みんなカスタムして乗ってたのでしょうね。

FTR223のスペック

製造期間 2000年-2016年
タイプ ストリート
フレーム セミダブルクレードルタイプ
全長×全幅×全高 2080 mm × 910 mm × 1115 mm
ホイールベース 1395 mm
最低地上高 180 mm
シート高 780 mm
燃料供給装置 キャブレター (VE3DA)
始動方式 セルフ式
変速機 常時噛合式5段リターン
サスペンション 前 テレスコピック式
後 スイング・アーム式
ブレーキ  前 油圧式ディスク
後 機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ 前 120/90-18 65P
後 120/90-18 65P
燃料タンク容量 7.2 L
燃費  42.0 km/L
カラーバリエーション トリコロール / ソリッドカラー
本体価格 339,000円(トリコロール)
329,000円(ソリッド)
備考 スペックは2000年モデル
先代 FTR250
姉妹車 / OEM CB223S

バランスの良いバイクです。

気になる点は、ハンドル幅が広い点です。

これが良いという人もいるので、デメリットではないのかもしれませんが、腕を広げるような感じになってしまうので、その点が苦手でしたね。

低速での安定性に優れるので幅広ハンドルのほうがいいっていう人もいますから。

ローが低すぎる感じなので、セコ発進なんてのをよくやってました。

代車のFTRのクセだったのかもしれませんが。

燃費は街乗りでも30km/lを切ることはありませんでした。かなりのエコ車でしたよ。

みんなのインプレッション

「 乗りやすい、安い、カッコイイ、扱いやすい、車体が軽い、とにかく初心者の僕でもぜんぜん楽しく乗れます、大型みたく恐怖はあまり感じません。カスタムパーツが豊富!!カスタムによっての自由度が高い、カスタムしやすい。とにかく街乗りならトップレベルです。」

「 軽いので運転が楽,取り回しが良い。十分な制動力,燃費も抜群。ノーマルでも十分格好がいいけど,カスタムせずにはいられない豊富かつ魅力的なパーツ(僕はバリバリのダートラレーサーレプリカを目指してます)60キロまでの常用域なら他の250勢と互角以上に渡り合える。」

「最初乗り出して何て非力なバイクだろうと思い、速攻で売って中古の400のネイキッドでも買おうかと思いましたが、街乗りでは問題ないし、シングルの鼓動も好きになってきました。気軽に乗れてダートも走れるこのバイクって結構おもしろいかも!」

「 自分はFTR223が初めてのバイクだから他のバイクの事はわからないが、とても初心者にも乗りやすくできているとおもう。取り回しがきわめて楽です。あとデザインがかっこいい。カスタムするパーツがたくさんある。燃費もいい。とにかくかっこいい!」

「 車体が軽く取り回しは楽々!スピードもけっこう出る。燃費もいいのでは。購入時からスーパートラップ付いてた。カスタムパーツが豊富。気軽に乗れる。スタイルも嫌いじゃないが・・・。」



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