GSX250FXはスズキ印のカワサキ生まれ

スズキ・GSX250FXは2002年2月に発売されました。

カワサキの人気バイクバリオスⅡのOEM販売です。

当時、カワサキとスズキが蜜月の時代で相互にOEM供給していた時代ですね。

他には、Dトラッカーがスズキから250SBで発売されたり、逆にスズキからは、スカイウェイブ250とアヴェニス150が、それぞれエプシロン250/150として販売されていました。

カワサキ印のスクーターが存在するのも驚きでしたよね。

どんなバイク?

スズキも1990年あたりは250ccの4発バイクを出してたんですけどね…いつのまにかなくなってしまって。

※量産型バイクでは250ccの4発エンジンを出したのはスズキが最初だとか…

タンクに“SUZUKI”とあるだけで、まんまバリオスです。

なのでバリオスのインプレを見てもらうとそれで十分なのですが、逆にスズキのバイクじゃないとイヤだという根っからのスズキユーザーにとっては、250cc直4エンジンのバイクといえばGSX250FXしかありませんでした。

これは、現在にも続く状況なのですが、ユーザーからの要望を受けて、それでいてスズキとしては250ccで4発エンジンを開発したくない…。

じゃあ、スカブあげるからバリオスちょうだい…なんて話になったのかも。

カワサキもスクーターの要望がありながら、なにせ今まで作ったことがないのですから、開発費も膨大になるしで、双方の利害が一致して話がまとまったのかな…←あくまでも想像です

バリオスⅡの元のエンジンはZXR250なので走りは折り紙付きです。

え、ZXRみたいな古いエンジンが元なら、スズキもそれくらいの時期にたくさん250ccの4発バイク出してたでしょ…。

それはそうなのですが、スズキはもう250cc直4エンジンを作る気はなかったのですよ。

GSX250FXのインプレッション

ツーリング仲間の一人がこのバイクに乗ってました。

やっぱりスズキ党の人で直4の250ccエンジンのバイクに乗りたかったとかなんとか。

当時、ZZR400に乗っていて、その人ともツーリングで一度一緒に走ったのですが、こちらの技量不足とそれ以上にテクニックがすごくて…。

こっちは遅れ気味であきらめてゆっくり走ってたんですが、GSX250FX乗りの人は大型バイクにもひけをとらずしっかりとついていってましたね。

高速走行だときついんでしょうけど、峠のワインディングはむしろGSX250FXのほうが速いんじゃね?なんて思ってました。

本人はかなり必死だったということでしたけどね。

見た目もかっこいいし、カワサキ党なのにバリオスはまったく眼中になく、というか存在すら知らなかったんですが、良いバイクだなと心底思いました。

跨がらせてもらったんですが、フィーリングがZZR400とそんなに変わらないような感じでしたね。

GSX250FXのスペック

水冷4サイクルDOHC 4バルブ4気筒エンジン
最高出力 40ps/14.000rpm
最大トルク 2.1kgm/13.000rpm
車体重量 173㎏
燃料タンク容量 15L
シート高 745㎜
6速MT

2輪業界では珍しかったOEM供給。

カワサキではスクーターを、スズキでは250ccで4気筒バイクを…それぞれユーザーからの要望があったのでしょうね。

数年でそういった関係は終わったので、GSX250FXはかなりレアなバイクですよ。

250ccだし、中古市場でもなかなか見当たらないようです。

みんなのインプレッション

「加速感は2stバイクに比べたらとても物静かなものですが、エンジン回転数の恩恵からか、ついつい回してしまう為、2stのパワーバンドには至らないものの、1万回転シフトチェンジを繰り返しているぶんには4stにしては加速感がある感じかと・・。
まぁ、それよりもやはり足つきの良さが一番の長所でしょう。私の身長(181cm)だと逆に少々ポジションがキツイ感じもありますが、バーハンドルのお陰で取りまわしも楽で、ポジションによる操作感覚の辛さはそれほど感じません。
シートが柔らかくて長時間のライディングでもお尻が痛くないのが何気に嬉しい。前のDT50で24時間流しっぱなしたときは、4時間過ぎたあたりからお尻が痛くてたまらなかった・・・。
タンデムもネイキッドの恩恵からか、非常に楽です。18000回転レッドゾーンのタコメーターを見ていると、それだけで飛ばしたくなるのは・・長所であり短所かな・・。
ノーマルマフラーのアイドリング時の静かさは、個人的にはお気に入り。回せば8000 回転超えたあたりから音が変るのも乗っていて気持ち良いです。」



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