ホンダCLスクランブラーシリーズには50ccバイクがありました。
とはいっても、1997年に発売されていたので記憶に残っている人も少なくないはず。
元は、1967年に登場したベンリィCL50リバイバル発売だったのです。
CL50ってどんなバイク?
前車は1968年に登場しました。
エンジンは当時発売されていたCD50型です。
精悍なアップマフラーが特徴的です。
当時のバイクってクラシカル(当然ですが)でありながら他と違った個性を感じさせるものが多かった印象です。
CL50は数年で生産終了したようですが、CLスクランブラーシリーズは2000年代まで続きました。
しかも1997年に20数年ぶりの登場というのも、廃れない人気を伺うことができましたね。
クラシカルかつレトロなスタイルと言えますが、そういったバイクのほうが時代を超えて若者世代に訴求するものがあるのでしょう。
当時のホンダの50ccカテゴリーはスポーツバイクがかなり充実していました。
なので、小学生当時はこんなバイクが街中にあふれていた印象です。
中高でも友達の家の小屋のどこかに誇りをかぶったバイクが転がっているような時代。
当時のほうが今よりも感覚的に値段も高かったと思うのですが、バイクにかける情熱は今以上だったのでしょうね。
もちろん、60年代当時の記憶はないのですが、97年に登場したCL50…これも記憶にない。
知ったのは2000年代に入って生産終了後の事で全くの後の祭りでした。
CB400SSにはまって、前車のCL400を調べてさらにCLシリーズを調べたらCL50に行き着いたという…。
CL50のインプレッション
ニアミスすらしてないので、CL50の印象とか感想などを…。
かっこいいバイクですね。
アップマフラーもすごくいい。
これはCLシリーズの伝統、、とも言えなくてCL400はアップマフラーではなかったし、CL50を見た感じは“あれ?ダックス??”なんて思ったくらい。
もちろん、アップマフラーだけの印象なのですが、CL50のほうがスリムで背が高くて、規格としてはフルサイズでしたね。
このタイプだったらやっぱりCB50のほうが印象深いのですが、考えてみるとCLとCBってシングル路線では似通ってるのかも。
エンジンも車格もほぼ同一なのでCB50に似ているのなら、当時CB50に乗っていたので多少でも感覚がわかるでしょうか。
当時の原付って普通に80kmくらい出てましたから。
で、免停になる友人の多かったこと、免停=停学ですが…。
90年代に復活したCL50は需要があったのでしょうね。
じゃないとホンダも出さないでしょうし。
当時の販売計画は年間で5,000台。
控えめというか、新開発のエンジンというわけでもないのでこんなもんかな。
エンジンは、スーパーカブ系の49cc空冷4スト単気筒エンジンでした。
CL50のスペック
CD50型ベンリィCL50の諸元 | |
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画像は本田技研工業より引用 |
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車両型式 | A-CD50 |
お値段 | 195,000円 |
排気量 | 単気筒49cc |
最高出力 | 4.0PS[2.9kW]/7000rpm |
最大トルク | 0.44kgm[4.3Nm]/6000rpm |
30kmh燃費 | 100.0km/L |
全長幅高 | 1820mm/725mm/1035mm |
面積&体積 | 1.319m²/1.366m³ |
地上&座面 | 200mm/770mm |
車両重量 | 79kg |
タイヤ | 前:2.75-17|後:2.75-17 |
ブレーキ | 前:ドラム|後:ドラム |
ドリーム50が復活してさらにCL50も復活。
1997年はいったいどうしたんだ??って感じの年だったようです。
とはいっても、2000年に生産終了。
これで、ホンダの50ccスポーツバイクの系統は終わったかなとおもったら、エイプの登場。
エイプの小ぶりっぷりにちょっとガッカリした記憶があったのですが、けっこうキビキビ走りましたよね。
話が飛びまくるのでもうひとつ、、
ドリーム50の値段が32万円という金額が破格すぎて、“思い出づくりかよ”なんてツッコミを入れたくなった人も多かったのでは。
まあ、昨今のバイクの値段の高騰ぶりを考えると慣れっこになりましたけどね。
みんなのインプレッション
「なんといってもかわいらしいアピアランス。驚異の燃費。改造パーツが多彩。(カブエンジン)栄光のホンダ小排気量車であること。最高速度は70km/hを超える。エンジン全開でいつも走れるのでストレス発散に最高。安い(保険も単車も)」
「ホンダの魅力の一つに小排気量車の充実がありました(残念ながら過去形) いまでは、50ccクラスではCLの他にはDREAM50くらいしか、スポーツバイクと呼べる単車は無いのでは?しかも125CCクラスでもあまりありません。経済的な理由だけでなく、125CC以下のクラスには大排気量車に負けない魅力があります。小排気量車の王者だったホンダにCLシリーズ、DREAM50シリーズ(125CCには4気筒熱望!)をラインアップしてほしい!!!」
「往年のスタイルで、古い中にもかっこよさがあるルックスでした。とくに年配の方から声をかけられることが多く、ツーリング先で宿探しをしていたときに、知り合いの民宿を紹介してもらったり、良い出会いができました。 身長170cmの私でひざが曲がるくらいでしたから、誰でも乗れると思いますし、また50ccにしては大柄な車体、アップライトなポジションなど乗っていて疲れないと思います。」
「レトロクラシックな洗練されたデザイン(特にマフラー辺り、非力で変えたくなるがここはぐっと我慢)
恐ろしく良い燃費(たまにガソリンで走ってることを忘れそうになる)
サイズ、ルックスで一見、50ccに見えない(身長180cmでも、無理せず楽なスタイルで走れる)
フカフカのサスも町乗りではとても楽しい。」「そのレトロデザイン、特にマフラーのメッキ部分は絶品。色々パーツの揃っている横型エンジン採用。
燃費が良い、75ccにしたら巡航スピードは上がっているのに更に良くなった。」「やはり燃費はすごいです。いくら回しても燃費は落ちません。本当にガソリンを使って走っているのか疑問に思うほどです。丈夫です。不死身です。自分は一度事故っているのですが、ほとんど壊れたところもなく、今も元気に走っています。始動性が抜群にいい。キックなのでバッテリーの心配もありませんし、夏は勿論冬でも1,2回で始動します。アイドリングも安定していて走行中に信号待ちで停車して、エンストということはありませんでした。希少性が高い。まず同じバイクは見ません。大学の駐輪場を見ても、YBやCDはありますが、CLはまずありません。
デザインがいい。自分としてはとても気に入っています。すこしオフロードが入ったようなミニバイクで、マフラーのデザインもかっこいいです。
シートがやわらかく、ある程度の時間なら全く疲れません。
非常に軽く足つきもいいため、とり回しがに楽チンです。
エンジンが地面と離れているので底がする可能性も低いのも高ポイントです。
シートが二人乗りできそうなくらい長い。自分に合ったポイントが選べてポジションが楽になります。
ロータリー式のギアは4速から直接ニュートラルに入れられるので信号待ちの時に楽です。
バイクを知らない人だと普通二輪に間違われます。」