ヤマハのスーパーミドル級…MT-07はMT-09もどきとは言わせない

ヤマハ・MT-07は、先行したMT-09に続いて2014年8月に発売されました。

日常域でのライディングを意識したネイキッドスポーツといった位置づけです。

そのため、数値よりもフィーリング感を大切にする、ヤマハイズムを前面に打ち出したバイクとなりました。

どんなバイク?

688ccの排気量は、日本では大型バイクのカテゴリー、欧州ではミドルバイクとなります。

そのため中間をとってスーパーミドルと考えると、70万円で切る価格で登場した当時はスマッシュヒットしたバイクとなりました。

戦略的な価格付けであったのは間違いないと思いますが、それでもこの価格は衝撃的だったのです。

688cc・270°クランクの水冷並列2気筒DOHCエンジンは、まさにヤマハならで。

MT-09もそうですが、コンパクトかつ軽量に設計された車体は市街地走行にジャストフィット。

とかく、700ccクラスのバイクは国内では中途半端な位置づけとなるのですが、大型バイクは大きすぎて…、そういった人に対する訴求効果は抜群でした。

なんといってもヤマハらしい見た目で、スタイル抜群。

どんな人が乗ってもそれなりのフォルムになるのは、さすがヤマハの造形美と言えます。

2018年モデル、2021年モデルでは、その形状を微妙に変化させながらも、MT-07の持つ造形美は維持されました。

MT-07のインプレッション

カワサキ車でいうZ900とZ650に近い関係かもしれません。

ただし、Z900は4気筒でありMT-09は異色の3気筒です。

3気筒バイクをなかなか見つけないから異色というだけで、そこはまたヤマハらしいといった感じに落ち着いてますね。

MT-07は2気筒エンジンで爽快で刺激的なエンジンとなっています。

試乗はしていないので様々なインプレより抜粋してます。

YouTubeでたくさん走行動画がアップされているので、それを見るのが楽しいですね。

ただし、走行中に一人語りしてる人が多いので、それよりも走行している動画をあらゆる角度から撮影している動画が好みです。

そうなると、必ずライダーと撮影者といった最低2人以上のチームとなるので、動画制作も大変だなとは思いますけど。

走行中の一人語り動画のほうが乗ってる感が出やすいといったメリットがありますが、やっぱり走行中の動画を見て、乗車姿勢などを見るほうがいいですね。

話が逸れましたが、最近のバイクは試乗する機会がなく、自分から積極的に出向かなくなったので、もっぱらYouTubeを参照してます。

それにしても、ヤマハのバイクはどれも乗車姿勢がいいというか、バイク本体もかっこいいので、誰が乗ってもそれなりに撮影できてるのがすごい。

それなら、どうしてヤマハが日本のメーカーの中で一番遠い存在なのか…。

理由は簡単で、ヤマハ以上にホンダやカワサキが好きすぎるからです。

誤解してほしくないのは、ヤマハやスズキが嫌いというわけではありません。

ヤマハと唯一接点があるとすれば、ワイズギアでよく買い物してるくらいかな…。

それにしても、MT-07は車重が中型並でに軽くて、取り回しが楽ちんな印象です。

若者は当然ですが、リターンライダーを中心に人気バイクになっているのがよくわかります。

MT-07のスペック

MT-07 ABS(RM19J)(2018)

型式 RM19J
全長 2085
全幅 745
全高 1090
シート高 805
乾燥重量 183
燃料タンク容量 13
タイヤサイズ 前:120/70ZR17

後:180/55ZR17

ブレーキ形式 前:油圧式ダブルディスク

後:油圧式シングルディスク

エンジン 水冷4ストロークDOHC 直列2気筒
排気量 688 cc
最高出力 73PS/9,000rpm
最高トルク 6.9kgf・m/6,500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン式
始動方式 セルフ式

唯一、メーターパネルが好きになれません。

これってどうなのでしょうか。

欧州向けだから向こうではこういうのが一般的なんですかね。

みんなのインプレッション

「ポジションですが、自分の体系にはとても合ってます。両足べったりです。よくインプレに出ている、「停車したときにステップが両足に当たる」というのは、自分には該当しませんでした。なので立ちゴケの心配もないです。乗車姿勢ですが、ややアップライトでとても気持ちいです。
気になるシートですが、長時間乗ってちょっと痛くなる程度で、少し後部シート側にお尻をずらせば、当たる位置が変わるので、痛みを回避できます。」

「ストリートファイター系と言われるだけに、かっこいいです。うっとりします。色は青がいいですね。」

「トップ6速2,000rpm・50km弱でもノッキングせず、ドカドカドカっていうパルスを感じながら、4,000rpm・100km弱まで(勿論それ以上も)一気に加速できるのは、楽ですね。さすが270度位相クランクという奴ですね。
加えて、追い越し加速はシフトダウンや、高速道路のICからは3速からのシフトアップで、流れに軽々乗れ、楽々です。」

「コーナリングやは非常に曲がりやすい。切り返しも楽々で初心者には楽です。」

「高速道路(100km/h前後で巡航)、田舎の国道を一定速度でツーリングした時、40km/l近く叩き出したこともありました。ほんと秀逸な並列2気筒エンジンです。
以前、乗った事がある、TDM900も30km/L弱だったけど、こんな燃費をたたき出せる大型バイクは、MT-07以外だとHONDA NC系くらいかなぁ。」



おすすめの記事