ヤマハ・MT-09は2014年に発売開始となったバイクです。
開発コンセプトは「シンクロナイズド・バフォーマンス・バイク」。
なんのこっちゃ…と思えてしまいますが、ヤマハのバイク乗りなら“ライダーの意のままに操るバイク”という言葉がすっと出てくるのでしょう。
乗り手の意思とシンクロするように操る…ということですね。
どんなバイク?
「クロスプレーンコンセプト」(←ヤマハはこういうのが好き)に基づいた新設計の3気筒エンジンをMT-09に搭載しています。
他のMTシリーズが既存のバイクのエンジンの派生型であったのとは大きく異なっています。
他の紹介記事から引用しますが、
“燃焼によって生まれるトルクを効果的に用いるために、クランクシャフト回転による慣性トルクを少なくし、ライダーのスロットル操作に応じる後輪への出力フィーリングを重視したもの”だそうです。
ぶっちゃけて言うと“運転しやすいバイク”ということでいいのでしょう。
“コントロールする悦びを目指したもの”なので間違いありません。
排気量は888ccで、水冷4ストロークDOHC4バルブ直3エンジンです。
※2代目からは排気量が846ccに変更されています。
トルクもりもりのエンジンフィールのイメージは2代目から。
モデルチェンジでMAXトルクを8500回転から7000回転で発生するようにしています。
MT-09のインプレッション
どうしても似たようなコンセプトというか兄弟車でもあるMT-07と比較してしまいます。
というか、比較したほうが紹介が楽だったりします。
見た目の印象は、MT-07は精悍なイメージで、MT-09は07に比べて落ち着いた雰囲気のツアラーといった感じです。
MT-09をツアラーと言いきってしまうと、コンセプトとは外れる…と思われがちです。
しかし、扱いやすさを追究しているのなら、街乗りも峠も長距離もそつなくこなすバイクが現在の流行なのでしょうね。
おそらくMTシリーズの中では、異質でありながらもっとも注目されているバイクだと思います。
実際、MTシリーズというかヤマハのバイクの中ではもっとも気になる存在ですね。
MT-09のスペック
MT-09(2017年モデル)
型式 | RN34J |
---|---|
全長 | 2075 |
全幅 | 815 |
全高 | 1135 |
シート高 | 815 |
乾燥重量 | 188 |
燃料タンク容量 | 14 |
タイヤサイズ | 前:120/70ZR17 後:180/55ZR17 |
ブレーキ形式 | 前:油圧式ダブルディスク
後:油圧式ディスク |
エンジン | 水冷4ストDOHC 4バルブ直列3気筒 |
排気量 | 846 |
最高出力 | 110PS/9,000rpm |
最高トルク | 8.9kgf・m/8,500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
始動方式 | セルフ式 |
軽量・スリム・コンパクトを狙ったうえでの3気筒エンジンということです。
2気筒エンジンにしないところにヤマハのこだわりを感じさせます。
やっぱりホンダに対抗するのはヤマハなのでしょうかね。
みんなのインプレッション
「オフ車と殆ど差がなハンドル巾やポジション、ステップ位置が異なる位で違和感がない。」
「初の3気筒ですが、マフラーからの鼓動音も最高。こんなに楽しく乗れるバイクは無いです。バイクライフの中で一度は乗ってみる価値大いにアリだと思います。」
「街乗りも楽しい 車体も軽く取り回しもいいので、トップボックスをつけているとスクーターのように日常の足としても使える、信号待ちからのスタートも出足良く楽しい」
「単体で見れば悪くありませんが、同じストファイのZ900、Z1000に比べると非常に退屈で非力に感じます。
マフラー音は悲しくなるほど。」「ゆったり走るのは苦手。スピードを出したときにフロントタイヤの接地感が薄いと感じるときがある。ブレーキ性能を語れるほどの技能や知見は持っていないので大したことは言えないのだが、普通に走る範囲で不満は何も感じていない。」