単気筒の血統…ホンダCL400は今見てもかっこいい!

1998年登場のホンダCL400。

空冷単気筒エンジン搭載のスクランブラースタイルのスポーツモデルです。

単気筒の新型モデルとしては、85年登場のGB400TT以来ということですから、かなり間が開いてしまいました。

CL400の登場はヤマハSR400の影響もあったでしょうね。

ホンダとしては、単気筒モデルにそれほどやる気がなかった節があるのですが、SR人気にあやかったといったところでしょうか。

どんなバイクだった?

1997年に東京モーターショーで参考出品されています。

CLというのは、ホンダが60年代から70年代にかけて販売していたスクランブラータイプの商標です。

ですから、オールドファンにとっては懐かしさというか郷愁もあったでしょう。

ちなみにスクランブラータイプというのは、デュアルパーパスのことです。

もっと平たくゆうと、オフロードもこなすバイク(オンオフ共用)ということです。

東京モーターショーでは好意をもって迎えられ、翌年の発売となりました。

存在感を高めた左右出しのセミアップマフラーが特徴的です。

久々の単気筒モデルで、十分にSRに対抗できるバイクだったのですが、排ガス規制に適合せず(ホンダにやる気がなかったのかも…)2002年に生産終了となりました。

ただし、前年の基本部分を強要するCB400SSが販売されたことで、すでにCL400は終焉を迎えていたということですね。

CL400のスペック

NC38型CL400の諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式 NC38
お値段 448,000円
排気量 単気筒397cc
最高出力 29PS[21kW]/7000rpm
最大トルク 3.5kgm[34Nm]/5500rpm
60kmh燃費 36.0km/L
全長幅高 2175mm/825mm/1135mm
面積&体積 1.794m²/2.037m³
地上&座面 185mm/795mm
車両重量 155kg
タイヤ 前:90/100R19 後:110/90R18
ブレーキ 前:ディスク 後:ドラム

注目を浴びて、CL400はそこそこ売れました。

しかし、オンオフどちらでもいけるという中途半端さがどちらかというと、販売のネックになったのは間違いないでしょう。

早々に見切りをつけて、CB400SSに切替えたのがその証拠と言えます。

CB400SSはオフに傾くことなく、スポーツタイプとして販売されました。

ホンダも最初はCL400の姉妹車として宣伝していたかも(記憶が定かではありませんが…)

どちらにしても、基本部分はCL400の流用というか共用なので姉妹車というのは間違いありません。

試乗したことがありますが、良くも悪くもシングルですね。

振動が激しく乗ったフィーリングはSRのそれと似ていましたが、歴史のあるSRには人気の面でかなり劣っていたのは間違いありません。

スクランブラータイプはその時代ではちょっと受け入れにくいものがあったのでしょうね。

悪くないバイクでしたが、優れている面を見つけるのが難しく、これならSRでいいかなという感じでした。

みんなのインプレッション

「軽い。取り回しが楽。すり抜け楽勝。シンプルで美しい外観。単気筒らしい鼓動。あまり感じない振動。バッテリー上がりの心配がない。慣れれば簡単なキック。80kmまでが非常に楽しい。」

「免許取得後にホーネットを乗ってたが、事故ってしまい、新しいバイクを物色中に「これはいい!」と思い買ってしまった。本当はマジェの新車を買おうと思ったが、ギアがないバイクはつまらないと同僚に説得され、それに従った。年式が新しく走行距離が3000kmで程度が良かったので、決めてしまった。それと値段が安かったからかな。」

「ブンブン乗り回すタイプのバイクでないので、ゆったりと乗りたい人向き。なんといっても軽いの一言に尽きると思う。とり回しが非常に楽。ダートを走るバイクのような雰囲気でありながら、オンロード向き(短所か、長所か分からないけど)。乗っている人を見たことが、1台しかない。この前、モンキーに乗っている外人に「いいバイクですね」と褒められた。どういう意味で言っているのか分からないが。」

「とにかくかっこいいというかオシャレ!メッキがきれい!125から乗り換えたのもあってとにかく速い!4バルブ!結構いじりやすそう、ブレーキが利く!ヘッドライトがわりと明るい!つかれないポジ!」

「いいバイクです。大型免許を取得した今はちょっとパワーがものたりない。今のセンスのよさを残しつつXR650や600のエンジンを使ってCL650やCL600をつくってほしい。あとCB400SSにはがっかりした。どうせ作るならもっと手をかけてつくればいいのに、見た目マフラーとメーターしか変わってないし。」



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