ホンダ・CBR600F…街乗りもサーキットもツーリングもこれ1台でOKのオールラウンドバイク!

ホンダ・CBR600Fが登場したのは1987年。

欧州・北米向けの輸出専用車として発売されました。

1992年には待望の国内仕様も発売されましたが、2003年に販売が終了しています(2007年に生産終了)。

2011年に登場したCB600Fホーネットは実質的な姉妹車で、その後のCB650Fに繋がっていきます。

どんなバイクだった?

万能バイクです。

大型バイクですが、扱いきれる大きさであり、見た目でも大型バイクに対するアレルギーはないといっていいでしょう。

乗りにくいと感じることもなく、ポジションも楽です。

もちろん前傾姿勢になるのですが、これはバイク乗りなら誰でも納得することですが、直立した姿勢よりもある程度の前傾姿勢のほうが楽です(人によりますが…)。

ホンダらしく考え抜かれたポジションといえますね。

そのため、街乗りでも不安感はまったくなく、ストップ&ゴーが連続するシーンでも疲れを感じることはないでしょう。

街乗りメインでたまにツーリングというのもいいでしょうし、ツーリングメインでもしっかり活躍してくれます。

大型バイクならリッター超えを…なんて考えている人も少なくないでしょう。

600ccというとどこか中途半端に感じてしまいます。

しかし、400ccは自主規制をして馬力やトルクを抑えているのですが、600ccはそんなことはありません。

そのため、400ccバイクとそれ以上の排気量のバイクはパワーやトルクが全く別物と考えていいですよ。

CBR600Fha69psなのですが、必要十分のパワーです。

また、基本はレース対応を考えたモデルでもあります。

そのため、剛性が十分でフレーム自体にも安定感を感じることができます。

今では当たり前の装備かつ、ABS必須となっているのですが、対抗4ポットキャリパーでブレーキ性能もバッチリです。

CBR600F

試乗会のみでのインプレッションになります。

教習所の外周コースを2周した程度。

それでも、順番待ちしながら3回も乗ってしまいました。

よっぽど気に入った…というよりも乗り味を確認したかったということが大きかったかも。

気に入ったのも間違いないのですが、600ccとは思えない車格…かといって400ccのそれではないといった、なんとなく不思議な乗り味というか感覚だったのです。

教習所のコースなので、距離も短くスピードを出しても50km/hも出てないはず。

ストップゴーの連続でもあったのですが、アクセルに素直に反応してスッと加速するのはまさに大型バイクのそれでしたよ。

S字などもヒラヒラっと切り返しの反応もよく駆け抜けてくれました。

教習所なのでなんの危険性もなく、楽しくライディングができました。

だからこそ、いろいろ試すことができてCBR600Fの素晴らしさを体現できたのかもしれません。

CBR600Fのスペック

PC35型CBR600Fの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式 BC-PC35
お値段 798,000円
排気量 直列4気筒599cc
最高出力 69PS[51kW]/10750rpm
最大トルク 5.3kgm[52Nm]/7500rpm
60kmh燃費 31.6km/L
全長幅高 2060mm/685mm/1130mm
面積&体積 1.411m²/1.595m³
地上&座面 135mm/810mm
車両重量 198kg
タイヤ 前:120/70R17 後:180/55R17
ブレーキ 前:ディスク 後:ディスク

600ccあるいは650ccのバイクは一つのカテゴリーとして定着しています。

中途半端な印象がありますが、欧米から見るとミドルクラスのスタンダードであり、400ccバイクが異端というか、日本にしかない排気量ですから…。

将来的には、600ccクラスが国内では「中型」になるのでは…なんて長いこと思っているのですが、そんなこともなさそうですね。

でも密かに願っています。

CBR600FはFIエンジンになることなくキャブ車として生産を終了しました。

今では、新車でキャブ車を購入することは難しいでしょう。

FIに慣れているとキャブ車に戻ることは難しく、始動しにくいといったデメリットしかありません。

それでも、チョークを引いてセルボタンを押してエンジン始動という流れが好きな人もいるんです。

ほとんど中高年ライダーだと思いますが…。

もっとも、それほど古いバイクではないので、中古車として購入してもFIに比べて扱いにくいということはないでしょう。

※後期モデルはFI化されていました…

みんなのインプレッション

「自分ではツアラー的なバイクと考えていたが、実際はレプリカに近い。5000回転までのトルクは400と変わらない、というよりも400の方があるような気がする。7000回転から元気に回りだし、1万回転以上で脳みそがとろける加速を体験できる。シート高はちょっと高いが、動き出したら全然関係ない。リッターネイキットクラス並かそれ以上の価格がちょっとつらいけど走りに関しては非常に完成度の高いバイク。」

「Fと名乗っているがRRと変わらないと思う。半端なスピードだと全然面白くない(5千以上で)。2ST小僧系の方たちもきっと満足!大型スポーツ初心者の方にぜひ! ベテランの方もぜひ!女性の方もぜひ!とりあえずぜひ!良いバイクですよ~!!!」

「本当の意味で乗りこなせる者(素人)がいるかどうかという高い限界性能をもっており、それを余裕として使うことが出来る単車です。サーキットで95CBR900RRを80Rの立ち上がりでいつも離してあげました。(単なる気合の差か?!)時々借りて乗ってますが、回せる楽しさ、ワインディングの楽しさ、お気軽さ?はリッターバイク以上です。速度の上昇感も200kmまでなら逆車のCBR1000Fと大差ない(と思う)」

「180km/hまでの加速に不満はありません。これ以上の加速をするバイクは現実に存在するんでしょうが、自分には必要ありません。全てにおいてこれ以上はだめ、これ以下でもだめというようなちょうどいいベストバランスなバイクです。よく「日本国内では400ccもあればいい」という人がいますがそれはそれで確かにそうなんですが+αの楽しみ方が出来るバイクです。もともとホンダは好きな方ではなかったのですが、これほどバランスがいいと知らず知らずとバイクに愛着が沸いてくるもんなんだと思っています。通勤、街乗り、ツーリング、峠、全てにおいて持て余すこともなく物足りなさも感じることはないです。」

「 本当に欲しくて買ったバイクで、暇さえあれば磨いている程気に入っている。 リッターSSもいいが私はトータルバランスで選んだので損な買い物では無かったと思っている。600というのは最大限に日本の道路を満喫することができるバイクだと思うので、これからもっと増えてくれることを望んでいる。」



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