ホンダ・アフリカツイン(AFRICA TWIN_88年型)どこにでも行けるアドベンチャーツーリングモデル

1988年に登場したホンダのアドベンチャーツーリングモデルのアフリカツイン。

ホンダのワークスマシンであるNXR750の技術が投入されているバイクです。

NXR750は、フランス・パリからアフリカ西海岸のセネガル・ダカールまでを競うアドベンチャーレース、パリ~ダカール・ラリー(パリダカ)に参戦していました。

だからこそのアフリカツインという名前なのですね。

初期型は650ccで2代目以降から750ccエンジンとなりました。

基本的には海外市場向けのモデルですが、国内向けにも台数限定という形で導入されています。

どんなバイク?

初代アフリカツインは1988年5月に発売されました。

基本、海外向けのモデルであり、そのときは国内500台限定での発売でした。

当時の価格は74万9,000円です。

前述していますが、基本となったのはNXR750。

ホンダのワークスマシンで有り、世界一過酷なパリダカにおいて、、86・87・88・89年と二輪車部門で4年連続優勝を成し遂げています。

アフリカツインは、常勝“NXR750”からのフィードバックを盛り込み開発されたモデルなのです。

“アフリカツイン”というネーミングに惹かれる人も少なくないでしょう。

この名前だけで、アフリカの広大な大地を駆け抜けるパリダカに思いを馳せることができます。

エンジンは、ホンダ独自の位相クランクを採用した水冷4ストロークV型2気筒。

初期型の647ccエンジンと角型ダブルクレードルフレーム、

φ43mmのエアアシスト機構付きフロントフォーク、

リザーバータンク付きリヤショック、

アルミ製スイングアームといった車体構成でした。

燃料タンクは24リットルの容量を誇り、フロントカウルからタンクまで連続したカウルデザインが印象的です。

フロントディスク&ボトムケースカバー、大型のアルミ製アンダーガードなど、ワークスマシン譲りのデザインと性能で人気を博しました。

2代目(1990年登場)で742ccへとスケールアップが図られます。

また、オイルクーラーの装備やフロントブレーキのダブルディスク化などのマイナーチェンジが行なわれました。

その3年後に、フレームから外装までを一新し、登場したのがこの3代目アフリカツイン。

国内年間300台限定で当時価格は89万円でした。

オフ車の特徴でもあるのですが、モデルチェンジ毎に大きく性能がアップしています。

伸びしろがあるのも大きいのですが、3代目は新設計のフレームとなりました。

角形断面セミダブルクレードル形式とし、従来モデルよりも剛性を高めることで落ち着きのあるハンドリングを実現したのです。

さらに、軽量化と低重心化にも結び付けられました。

ですので、アフリカツインを性能や乗りやすさで語るときは3代目マシンが多いですね。

エンジンは基本的に従来モデルを踏襲して、排気量以外はそれほど大きな変更はありませんでした。

一方で、キャブレターの変更やエアクリーナーボックスの大容量化などがほどこされました。

この後、1996年にマイナーチェンジを受けたのが最終型のアフリカツインとなり、200台限定で販売されました。

これを最後に、国内でのアフリカツインの歴史は一度幕を下ろすことになるのです。

アフリカツインのインプレッション

こういう類いのバイクは持ち主が気軽に乗せて(貸して)くれます。

ほぼほぼコカしているので、程度にそれほど頓着はないんでしょうね。

こういった大らかさはオフ車乗りのいいところでしょう。

ということで、アフリカツインはけっこう乗らせてもらいました。

林道コースについていったこともあります。

しかし、生半可な気持ちで林道に入らないほうがいいですね。

というか、林道に入る人ってネジが少し外れてるのでは?なんて思いましたよ。

特に大柄のアフリカツインでは日本の林道はかなりきついです。

狭いですから、後戻りもできず進む一方になってしまいますから。

ポジションが高いので街のりは楽々です。

足つきが悪いので怖いという人もいますが、オフ車はこんなもんですし、アフリカツインで怖いと感じたことはないですね。

意外とすり抜けも楽勝です。

ステアリングの幅は気にならないでしょう。

低回転からトルクがありクラッチ操作が楽、つまり低速でも安定して走らせることができます。

定速度で走るように設計されてらしく遅く走っても気分的に楽ちんなのです。

ロンツーはしたことがないのですが、シートがよくできていて500km 走っても痛くならないようです。

それと、エンジンブレーキがよくきくので峠の下りが楽でしたね。

小回りが効かない印象ですが、足を出せばかなり小半径のコーナリングができます。

そんなに慣れは必要ないのでバイク乗りだったら基本テクでできるはず。

痒いところに手が届くつくりこみの良さが特徴的なバイクでした。

クラッチレバーなどの調整が楽なのもうれしかったですね。

オフ車らしく、こけても最低限の傷で済みます。

何台もアフリカツインを見てきましたが、綺麗なアフリカツインはなかったですね。

それでも、メンテナンスはしっかりしてるので程度は良です。

アフリカツインに乗っている人はどこか誇らしげでうらやましかったですよ。

アフリカツインのスペック

↓初期型650cc

RD03型アフリカツインの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式 RD03
お値段 749,000円
排気量 V型2気筒647cc
最高出力 52PS[38kW]/7500rpm
最大トルク 5.7kgm[56Nm]/6000rpm
60kmh燃費 32.0km/L
全長幅高 2310mm/900mm/1320mm
面積&体積 2.079m²/2.744m³
地上&座面 200mm/880mm
車両重量 221kg
タイヤ 前:90/90R21 後:130/90R17
ブレーキ 前:ディスク 後:ディスク

↓750cc(90年モデル)

RD04型アフリカツインの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式 RD04
お値段 789,000円
排気量 V型2気筒742cc
最高出力 57PS[42kW]/7500rpm
最大トルク 6.1kgm[60Nm]/5500rpm
60kmh燃費 30.0km/L
全長幅高 2330mm/895mm/1420mm
面積&体積 2.085m²/2.961m³
地上&座面 190mm/880mm
車両重量 236kg
タイヤ 前:90/90R21 後:130/90R17
ブレーキ 前:Wディスク 後:ディスク

友人が安く譲ろうか?なんて言ってくれたときは、真剣に悩みました。

しかし、オフを走る趣味はないので断わりました。

オンのみでも楽しいバイクというのは知っていたのですが、当時はZZR1200がありましたし、CB125TをCB400SSに替えたばかりで金欠だったこともあり…。

何が正しいのかわからないのですが、アフリカツインによく乗っていたときが一番楽しかったかも。

いつのまにか復活しているアフリカツインも気になりますね。

みんなのインプレッション

「どんなロケーションでも困らない。林道ツーリングから高速ONLYまで、たいがいのツーリングはこれ一台で行ける。24Lも入るタンクのおかげで、ツーリング先で困ったことがあまりない。88モデルだけ)メーカー値20キロまでOkのリアキャリア。形状はスーパーカブだが、積載能力で困ったことがあまりない。見かけによらず軽い(乾燥193Kg)ので、以外と扱いやすい。NXRレプリカモデル、1989パリ・ダカマラソンクラス上位独占という経歴を思い出させずにはいられないカラーリングとスタイル。」

「カラーリング.トリコロールではなく、赤黒バージョンでっせ.だから目立つ! 他のアフリカツインのオーナーからも注目の1台.高速は楽です.150k巡航可能.お目目が2つあってとても明るいし、2つ目のライトが威圧感があるのか、前を走る車は皆道をあけてくれます.満タンで400kは走れます.荷物もたくさん積めます.新婚旅行の時には2人分の荷物にテントも合わせて積めました.」

「とにかく楽である。エンジンはかなりの高回転を除けばウルトラスムーズで、音も静かなので、ストレスを感じない。ポジションも非常にゆったりしていてすばらしい。 パワーも必要十分にある。メーター読みで200kmでる。ワインディングも良く走る。 取り回しも、大きさの割には楽で、足つきなどセカンドバイクのTT250Rとかわらない。」

「エンジンはかなりスムーズ。トルクも充分にあり大型特有の余裕のトルク走りが出来る。また大きさの割には軽快で取り回しもいい方だと思う。そしてやっぱり目立つ。同じ道を行き交うライダーのヘルメットがこちらを向くのが分かるし、バイクに乗らないカタギのおっちゃん・おばちゃんからも声をかけられる。ブレーキも結構きく。アップライトなライポジで楽に乗れる。」

「でかい、重そうと思っていたが、けっこう見かけより軽いので取り回しも、ハンドル切れ角が結構あるので楽。 走りだすとハンドリングが軽く、結構軽快に車線変更ができる。 ポジションも楽の一言、シートも座りごこちが良く、視線が高いので、周りの状況がよく見え、1日300キロ走っても、体のどの箇所にも筋肉痛が無い。 エンジンがスムースでメカノイズが非常に少ない、3千回転以上であれば、5速でもアクセルひとひねりで加速する。 カウルの効果が非常にすばらしい、ネイキッドでは辛い速度でも快適で、フロントスクリーンからの風がヘルメットに直撃することも無い。 アンダーガードの効果も凄いです。濡れた路面から、前輪が巻き上げた泥水が、足に直撃せず、まったく汚れませんでした。 燃費が非常に良いです、リッター20キロ以上です、最高は26.5キロですが、それでもラフに走りましたのでまだまだ伸びそうです。 タンク容量が23Lも入るので、ガス欠の心配無しにどんな田舎道にも突き進んでいけます。 OFFも結構走ります、さすがにガレ場は非常に辛いですが、オンロードモデルよりハイペースで走れます。 メータ類も非常に充実しており、トリップメーター2つにマイナストリップ、時計にタイマーまでいたせりつくせり。 ライトが非常に明るい。」



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