125ccの排気量で10馬力。
タイヤも12インチのミニサイズですが、写真に収めてまじまじと見てみると、スケール感を度外視したら大型にも見えるから不思議です。
剛性感もしっかりしている原付2種規格のホンダグロム。
通勤快速として使うも良し、新時代の遊び心を満たしてくれる万能バイクです。
どんなバイク?
比較されがちなのがエイプとグロム。
エイプが生産終了となったのは2016年でグロムの登場は2013年です。
エイプの後にグロムが出た印象ですが、実際は3年かぶっていることになります。
後継車というには全く違ったマインドを持ったバイクで、乗り味も違います。
車格はほぼ一緒なので、グロムにのってエイプを懐かしむ人も少なくないでしょう。
剛性感が違ってますし、今風のバイクであるグロムのほうが細部にわたってエイプよりもしっかり作られている印象です。
勘違いしてはいけないのはエイプが悪いというのではなく、エイプは時代に即した気軽に乗れるバイクだったのです。
それではグロムはどうかというと、グロムが登場したあたりから、原付2種はかなり注目されてきました。
125ccバイクも今ではかなりのラインアップです。
その中でもイニシアチブを取るためにホンダが送り出したバイク。
背景はエイプのそれとは違っているのですね。
特に目を引くのがアグレッシブなスタイリング。
若干の乗りにくさを感じるのですが、実際に跨がってみると、車高も低くシートがほどよく柔らかいので、カラダにフィットするのがわかります。
サイズはミニマムですがかっこいいのです。
元気よく走って低燃費なグロムはすごい!
グロムのインプレッション
現在のグロムは早くも3代目です。
それもマイナーチェンジではなく、初期より大きく仕様変更が行われています。
ホンダの力の入れようが伝わってくるようですね。
3代目では、ボアストローク比の変更とミッションの5速化が大きな変更点です。
ミッションが5速になったのでボアストローク比の変更も必然なのですが、このことによって乗り味が変わることが大きな懸念点としてあげられます。
特に人気車の場合は大きな冒険でしょう。
しかし、4速から5速になるということはグロムユーザー層が街乗り派というだけではなく、ライディングを純粋に楽しむ層でもあることから、好感を持って迎えられたのは間違いありません。
単純に考えても4速よりも5速のほうが楽しいですからね。
モンキー125も5速になりましたし、原付2種はよりスポーツライドにシフトしていった印象です。
この傾向は原付2種の人気をさらに加速させるようになったら嬉しいですね。
ちなみに 馬力も9.8psから10psになっています。
わずかながらのアップですが、これもなんとなく嬉しい変更点です。
グロムのスペック
JC75型グロムの諸元 | |
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画像は本田技研工業より引用 |
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車両型式 | 2BJ-JC75 |
お値段 | 351,000円 |
排気量 | 単気筒124cc |
最高出力 | 9.8PS[7.2kW]/7000rpm |
最大トルク | 1.10kgm[10.8Nm]/5250rpm |
WMTC燃費 | 67.1km/L |
全長幅高 | 1755mm/730mm/1000mm |
面積&体積 | 1.281m²/1.281m³ |
地上&座面 | 155mm/760mm |
車両重量 | 104kg |
タイヤ | 前:120/70R12 後:130/70R12 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ディスク |
2代目を試乗したことがあります。
LEDヘッドライトが昼間でも明るく見えたので、夜間走行も楽だろうなと思ったものです。
ダウンショートマフラーもこのときの変更で今に至るのですが、こちらのほうがしっくりきます。
ほとんど街乗りでの走行でしたが、スピードに関しては全く問題ありませんでしたね。
クルマの流れには余裕で乗ることができましたし、スピードも試してみたかったので、クルマの流れの速いバイパスに入っても不安点はひとつもありませんでした。
唯一バイク自体が小さいので、こっちを認識してくれてるのかな?という気持ちはありました。
これは、大型バイクでもそういった不安は付きものなので、バイクの宿命みたいなものですね。
だからこそ、認識力を高めてくれるLEDライトは頼もしいものでしたよ。
キビキビ走るし、ライディングポジションはエイプに似たものがありました。
車体もよく倒せるので峠も楽しいんだろうな、なんて思ったものです。
それでも、最近は峠を攻めているライダーは少なくなったと聞きますがどうなんでしょうね。
みんなのインプレッション
「維持に関しては言わずもがな、でも、カスタム欲をだすと沼にはまりそうになるので気をつけて。納車時はバッグを持っていきましょう。ノーマルグロムには何も載らないよ。」
「意外にも乗ってみると小さいのにキビキビ走るし、燃費もすこぶる良い、いきなりグロム沼に引き込まれてしまいそうです。」
「予想外に新型エンジン+5速ミッションがパワフルで楽しさ倍増!軽さ・燃費・カスタムも楽しめて、性能の全てをフルに使って走る楽しさも味わえる点」
「スーパーカブのような手軽さがあり気軽に乗り出すことができる。走ればついつい遠出したくなるバイクでした。」
「燃費が良く、任意保険は特約で賄えて経済的な負担が低い。軽くて小さいので運転や保管がしやすい。速さも年齢からした身体能力からすれば充分。見た目は必要に応じてアフターパーツで改善できるので不満点にはならない。」