ホンダ・CB900_HORNET ホーネットシリーズの長兄!

CB900ホーネットは2001年10月に発売されました。

ホーネット250、600に続くシリーズ第3弾にして長兄となります。

正式なモデル名は、CB900_HORNET(ホーネット)なのですが、ホーネット900と呼ばれることが多いバイクです。

どんなバイク?

同じ大型バイク、バックボーンフレームはホーネット600のものを共有…だけではなく強化して使用しています。

600と900ならフレームは共有…というバイクが多いなか、ホンダはきっちりとこういうところは変えてきますね。

エンジンは98年のCBR900RRファイヤーブレードの水冷直列4気筒をベースにしたものです。

ただし、コチラもそのエンジンをFI化しています。

ネイキッドなのでそのうえに中低速域をしっかりと強化。

さらには加速感とスロットルレスポンスを重視した設計となっています。

見方としては、フレームもエンジンもまったくのオリジナルではないな…なんて思いがちですが、バイクの世界では、全くの新規でゼロから作り上げるというのは、なかなかありません。

反対に実績のあるエンジンやフレームを使うのは常套手段であり、実際にホーネット900は素晴らしいバイクに仕上がりました。

できあがったバイクのためか、国内仕様のホーネット900は登場翌年のカラーラインナップが変更されただけでした。

CB900_HORNETのインプレッション

ホーネットというと250ccのイメージが強いですね。

実際、ホーネットシリーズの中でもっとも売れたのが250ccです。

ホーネット900はライバルも多かったですし、900ccのカテゴリーが今ひとつピンとこなかったことも大きかったと思います。

エンジンはCBRの流れを汲んでいるのでスポーツネイキッドとして大々的に売り出したし、通好みのする本当に良いバイクでした。

こういう類いのバイクは足つきも良いし、乗りやすいので試乗できるという情報があれば、すぐさま出向いたものです。

といっても、2回くらいしか乗っていないので、試乗インプレとしてはどうしても薄っぺらいものになってしまいます。

それでも、すさまじい加速感は2回の試乗でも実感することができました。

アクセルレスポンスもいいので、体の挙動に素直かつ敏感に反応してくれます。

こういうのがSSの流れを汲むエンジン特性なのでしょうね。

それでいて、ネイキッドの扱いやすさが加味されているので、乗りやすいバイクでした。

なんといってもポジションが楽でしたね。

好きなバイクでしたが、生粋のバイク乗りにしてみると、SSにしてみたら攻撃性が足りず(これは当たり前なんですが…)、ネイキッドにしてみたら過激では??なんて中途半端に見られがちです。

それでも、“速いネイキッド”を求める需要が多々あると思ったのですが、販売的にはどうだったのでしょうか。

デュアルショットガンサイレンサーというかっこいいネーミングの2本出しアップマウントマフラー。

これはかっこいいと思うのですが、ごついし、タンデムしたときに足が当たるのでは?(そんなことはないのですが)割と賛否両論でした。

アップマウントは、リアがすっきりしすぎるのを嫌がる人が一定数いますからね。

メンテナンスしやすくていいなと思うのですが…。

CB900_HORNETのスペック

SC48型CB900 ホーネットの諸元

画像は本田技研工業より引用
車両型式 BC-SC48
お値段 820,000円
排気量 直列4気筒918cc
最高出力 88PS[65kW]/9000rpm
最大トルク 8.6kgm[84Nm]/5500rpm
60kmh燃費 27.0km/L
全長幅高 2125mm/750mm/1085mm
面積&体積 1.594m²/1.729m³
地上&座面 145mm/795mm
車両重量 218kg
タイヤ 前:120/70R17 後:180/55R17
ブレーキ 前:Wディスク 後:ディスク

ホーネット250にも当然乗ったことがあるんですが、車格は250とそれほど変わりません。

というか、跨がった感触はほぼ一緒(といったら語弊があるかも…)に感じます。

250が大柄なのか、900がコンパクトなのか…。

それだけに、900は威圧感を感じずに乗ることができます。

やっぱり250が大きいのかな…。

もっとも、ホーネット900は欧州がターゲットでもあったのですけどね。

※その証拠に国内仕様はカラー変更のみの仕様変更しかされていません。

良いバイクだと思うし、唯一無二を狙う人にはうってつけのバイクだったかも。

みんなのインプレッション

「 Hornet250や600にくらべ各部のエッジが鋭く、非常に優れたスタイリングだと思いました。またエンジンもトルク感に溢れ各ギアで意のままに息の長い加速をします。制動力も十分。軽い車重(本当に軽い)で思い通りに走れます。まだ「慣らし」の領域なので力を十分に発揮していませんが、長く付き合っていける1台だと思います。」

「所 安い。のに安っぽくない作り。中年おやじの標準体型と馬力でも苦にならない軽さ。おやじもご満悦の美しいスタイルと色(国内仕様なら絶対赤をお勧め)。ご近所に迷惑かけられない年の人間には、大変嬉しい静かな排気音。地球に優しいクリーン排気ガス。HISSだっけか?盗難防止キーは良いねぇ。昔、U字ロックしててもRZ盗まれた経験あるからね。長所を挙げたらきりがないね。」

「Hornet600との比較になりますが、まずミラーが使い物になります。600のときはお飾りとあきらめてましたが、こいつは使い物になります。あと、600ではもの凄く気になった常用域でのトルクの谷がコイツにはありません。パワーもこれだけあれば私的には十分です。細部の仕上げも600と違って安っぽさが無いです。タンクキャップが完全取外し式からタンクに固定の跳ね上げ式に変わりました。GSでキャップの置き場所に困ることがなくなりました。600(250)ではなぜか10Lちょいでリザーブなんてことがよくありましたが、900ではタンクがフルに使えてます。インジェクションに変わったから?」

「何といっても軽い!!Vmaxからの乗り換えなんで足つきが若干悪い気はするが車体が軽いため余り気にならない。旋回性能がいいせいかワインディングがとてつもなく面白い。」

「とにかく軽い。教習所で乗った(満彩艦の)CB750とは比べ物にならない。だから気軽に乗れる。400みたい。今まで乗ったRZ250R、TZR250、CBR400RR、CB400SFとは(当然ながら)比べ物にならない低速からの加速。6速で2000回転60キロからでもアクセル5ミリ開であっという間に速度は3ケタ台 に・・・(リッタークラスならあたりまえなのか?)スリムなため街中でのすり抜けが抜群にやりやすい。軽快な操縦性。曲がる、止まる、加速するすべて楽しいレベル。インジェクションで何が何でも一発点火。」



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