“青い流れ星”ヤマハRZ350の実力…ナナハンキラーは本物?
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すでにRZ250が爆発的に売れていた1981年に登場したのがRZ350です。

主要コンポーネントを共用していたRZ250とは見た目がそっくり。

個々ではシリンダーボアを10ミリ拡大し(それでいてストロークは54ミリで共通)、347ccの排気量を得ていました。

どんなバイク?

キャブの内部パーツを交換することでパワーを45psまで拡大。

そのパワーをしっかりと受け止めるためにフロントブレーキはダブルディスク化されました。

これは明らかに出過ぎたスピードをしっかりと減速させるためのもので、走り屋にはたまらない装備だったのは間違いありません。

ナナハンキラーの名を欲しいままにしたRZ350。

海外では“ポケットロケット”と呼ばれていました。

大排気量バイクを峠では追いかけ回していましたし、場合によっては追い抜くことも。

直線でも出だしは決して負けていませんでした。

83年にはビキニカウルを装着したRZ350R、84年にはフルカウルのRZ350RRが発売。

この販売戦略はRZ250も同様でした。

RZ350のインプレッション

当時バイク乗りの間でも大人気のバイクでした。

でも、乗っていたのはRZ250でしたね。

RZ350でも見分けがつかなかったのかも。

それでいて、はっきりRZ350とわかるバイクは、加速が異次元だったのは原付しか乗ったことがない当時の私にもわかりました。

2ストと4ストだったらこんなに違うんだ…改めて思い知らされましたね。

当然、試乗したこともなく現物は博物館で見たくらいでした。

レプリカみたいなフルカウルのRRも見ましたけど、何も内RZ350のほうがかっこよく見えました。

そういえばどこかの記事でRZの“R”は350ccを意味するんだ…なんて書いてあったっけ。

それならRZ50やRZ250はどうなの?と突っ込んでみたり。

それよりも“Z”の最後とか究極といった意味が込めてある、といったほうが真実みがありますね。

ただし、そうなるとカワサキと被るなあ…なんて思ってみたり。

バイクのネーミングは奥が深い。

80年代初頭は、すでに2ストが4ストに追いやられていた時代。

スクーター以外の2ストバイクがほぼ絶滅するのは90年代末(ということは世紀末か…)なんですが、RZの終焉がなんとなく

※調べてみるとRZ50が2007年まで生産されていました。

RZ350=ナナハンキラーのイメージが強く、当時見かけたRZ350の多くが250だったんだろな。

見た目はほぼ一緒なので、250だったとしてもその速さはよくわかりました。

当時、友達の友達がRZ250に乗っていて、速いのは速いらしかったんですが、登板では非力さが隠しきれなかった…なんて聞いたような。

やっぱりRZ250のインプレも書いたほうがいいな…。

RZ350のスペック

水冷2サイクル ピストンリードバルブ並列2気筒エンジン
最高出力:45/ps/8.500rpm
最大トルク:3.8㎏/8.000rpm
車体重量:162㎏(乾燥重量 143㎏)
タンク容量:16.5L
シート高:785㎜
6速MT

見れば見るほどかっこいいバイク。

2ストだからか燃費が悪い…なんて言葉がよく聞こえてきますが、今はともかく当時は燃費を気にするようなことはほとんどなかったかも。

ところで“青い流れ星”って言ってた??

みんなのインプレッション

「しびれる加速感。めだつ。けっこうまがりやすい」

「加速がものすごいです。上体をタンクにべったりくっつっけたくなります。よく曲がるフロント。白いタンクに流れるような青いライン。」

「 燃費最悪。低速スカスカ。盗難が心配」

「とにかく燃費が悪いです。現在のリッタークラスのバイクと同じ位なのではないでしょうか?」

「やっぱりバイクは軽くてよく曲がるバイクがいいと思います。81年式なのに3本ラインなので2本ラインにりペイントしてもらおうと思っています。純正のまま大切に乗っていこうと思っています。」



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