70年代のXLシリーズが復活?ホンダ・XL230はストリート系オフ車

2002年に発売されたホンダXL230。

XLシリーズといえばオフロードの血統なのですが、発売されていたのは70年代から80年代にかけて…。

XL230は20年の時を経て復刻となりました。

このときは、復刻シリーズと銘打ってCL50とかCL400が発売されました。

XL230ってどんなバイク?

単にオフロードバイクと銘打つことなく、デュアルパーパスとかオフロードタイプとかスクランブラーとかいろいろな呼び名があって迷ってしまいます。

メーカーもそのときの気分でカテゴリーを決めているような…。

単に”オフロード”と銘打つ場合は競技用の専用モデルだったりするらしいですが。

悩ましいのはSLシリーズとかCLシリーズがあったりするので、改めてホンダっていろいろなバイクを出してたんだなと実感します。

そしてXL230のベースはSL230だったりするので話がややこしくなったりするんです。

とまあ、悩むよりも自分の好きなバイクを買うのが一番ですし、XL230を購入した多くの人、というか半数くらいは昔のXLシリーズに慣れ親しんでいた中高年世代だったのでは?なんて思いますね。

ということで、昔話になってしまうのですが、XL230見てXL125を思い出せる人はバリバリの50代でしょう。

かくいう私もそうでした。

とはいっても、当時XL125を乗っていた友人がいたのですが。

当時、バイクブームで教習所はどこも予約でいっぱい。

中型の教習は受けれないということで、苦肉の策で小型教習にすべりこみ、小型免許を取得してXL125を購入したという強者です。

その後、空きができたので中型免許を取得したようですが、XL125を売るのかと思いきやずっと乗ってました。

よほど愛着があったんでしょうね。

当時、なんどか2ケツで乗せてもらってましたが、特にそんな感慨はなく…でしたね。

それよりも、みんながバイクを持っていた時代。

私はもっぱら後に乗る係だったので、自分で安いヘルメットを買いました…。

XL230に話を戻すと、エンジンは223ccの空冷4スト単気筒OHCです。

223というと、SL230の他、FTR223と同系統のエンジンです。

そして、XL230からXR230とかCB223Sに受け継がれていくので、熟成された良いエンジンだったのは間違いありません。

始動はセルフのみです。

ミッションは5段リターンでブレーキは前後ともドラム式。

ホンダの紹介サイトが今でも見ることができるのですが、“ビンテージオフロード”なんて謳ってますね。

2000年代初頭も復刻ブームだったのですが、XLシリーズはこのXL230のみの発売でした。

XL230のインプレッション

試乗しました。

CB400SSの購入を決めたとき、XL230はすでに生産終了してたのですが、在庫にあったからかホンダの人も“こっちも乗ってみない?”的にやんわりと勧めてきたんです。

在庫整理で強烈に勧めてこないところが良心的でしたね。

軽くて良いバイクでした。

20年以上前のXL125の後に乗せてもらっていた時代を思い出しました。

でも、まあそれだけだったのですが…。

すでにCB400SSに決めていたし、当時他に選択肢というかライバル車もなかったかなあ。

SR400は?って声もよく聞いたんですが、なによりも“CB”に乗りたかったので…。

話がすぐに逸れてしまいますが、オフロードテイストにあふれているので、ブロックよりのタイヤがゴツゴツしすぎて乗り味が少し悪かったかなといった印象です。

キビキビ走って軽くて、非力なエンジンだと思うんですが交通の流れに遅れをとらないパワーもありました。

シート高は80センチだったんですが、全体に細めなので楽々な足付きでしたね。

XL230のスペック

https://www.honda.co.jp/news/2002/2020409-xl230.html

すごく昔を思い出させるバイクです。

思えば80年前後の時代はナビなんかなく、スマホはもちろんなくて“ツーリングマップル”があったのかな?

手元には“紙の地図”しかない時代でしたが、みんなあちこち行ってました。

成り行きまかせで、冒険的なスリルがあふれていた時代です。

まあ、今も昔もバイクの事故は多かったですが…。

みんなのインプレッション

「変態チックな加速力。400以下ならまず負けない。こんなに早くていいのかと思う。車重が軽いので余裕でフロントが浮く。FTRのエンジンから更に低速に振っているだけあると思う。あとはクラシカルな見た目。カッコイイ。」

「 楽チン。気張って乗らなくよい。街中での加速は必要かつ十分。道を選ばない。ダートでもトコトコと走り、テクのない自分にとっては、むしろ大柄なオフ車より数段楽に速く走れる。」

「以前XLディグリーに乗っていて出足で少しもたついた記憶があったが、XL230は車体が軽いせいか加速は相当イケている。街乗りはかなり得意かもしれない。中低速域がこんなにキビキビしてるとは思わなかった。結構驚いた。見た目は全体的にまとまりが良くかなりイケている。なぜ不人気車なのか私には今でもわからない。」

「燃費がいい。足つきがいい。手軽に乗り出せる。遊べる。」

「カタログ上のスペックや装備だけで判断すればライバル車から見劣りするが、伝統的なそのスタイルや実走行で体感した運動性能から見て、流行を意識した同等クラス(TW、TR、FTRなど)とは、そもそも狙うユーザーが違うので比べること自体無意味な気がする。このクラスのバイクは速いか遅いかよりも、楽しいか否かが重要な気がするので、XL230は十分その要素を満たしていると思う。流行の車体をスカチューン目的で購入し、目的を達成すると飽きて殆ど乗らずに売却するという話をよく聞くが、そんなライバルバイクとは魅力の趣旨がチョット違うと思う(それは私の思い込み?)。あとは購入者とのコンセプトさえ合えば末永く愛せる車体と言える、少なくとも私はそう感じる。」



おすすめの記事