ホンダ・VRXロードスターは見た目最高!走りも最高!のバイクだった
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1995年8月に発売されたホンダのVRXロードスター。
※ロードスターを“RS”と表記することもあります。

水冷Vツインエンジンを搭載したロードスポーツモデルでスティードのエンジンがベースになっています。

どんなバイク?

一応、スポーツモデルと銘打っていますが、高い走行性能を求めたものではありません。

どちらかというと、乗り心地良く、操作感が良く、そしてビジュアルの良いバイクがコンセプトのバイクでした。

実際、ずっと眺めていたいVRXの造形美に惚れ込んだユーザーも多かったとか。

ベースエンジンとなったスティードはバリバリのアメリカンタイプのバイクでしたが、VRXもアメリカンに寄った乗り味でした。

↓スティード

↑VRXロードスター

若干幅広のハンドルにゆったりめのシートにどっかりと座った安定感はアメリカン風味そのもの。

それでいて100%アメリカンに寄っていないのも、中途半端とは言わずにこれぞ“VRXロードスター”といった感じでした。

Vツインの鼓動もいいですよ。

エンジンは、398ccの水冷4ストV型2気筒OHCです。

3バルブのツインプラグで、ミッションは5速が組み合わされていました

シート下は5リットルの大空間となっていて、ツーリングに効果を発揮してくれました。

良いバイクなんですが、1999年に生産終了となったので、実売期間は5年でした。

その間、カラーチェンジが行われただけで大きな変更はありませんでした。

VRXロードスターのインプレッション

玉数の少ないバイクでした。

中古の展示車を1台みただけです。

もちろん試乗したことはなく、それでも注目していたバイクで、今よりも当時は知識オタクでしたね。

アメリカンバイクとして人気のあったスティードのオンロードスポーツといった位置づけだったんだと思います。

スティードは2001年で生産終了となったので、VRXの短命ぶりがよくわかりますね。

※ちなみにスティードは1988年発売ですから、ホンダの息の長いアメリカンバイクでした。

気になったのが33psという馬力でしょうか。

CB400SSは29psですが、4PSしかかわらずにそれでいて重量は乾燥で190kg。

これでスポーツモデルはないわ…。

インプレを見ても“非力”という言葉はあちこちで出てました。

でも、シルエットは抜群(だと思う)なので、ここに惹かれた人はマイナーだからどうかとか非力だからどうかといったことは微塵も気にならなかったでしょうね。

しかし、見たらすぐにわかるはずなのに、街中やツーリング先で見かけることのなかったバイクでした。

VRXロードスターのスペック

車名

型式

年式

VRX400ロードスター

N33型

1995年モデル

発売年月 1995年8月
車両サイズ(mm)

重量(kg)

全長2,235mm 全幅760mm 全高1,105mm

乾燥重量190kg

シート高

最低地上高(mm)

シート高770mm

最低地上高165mm

エンジン機構

最高出力

燃費

水冷4サイクルOHC3バルブV型2気筒

33ps/7,500rpm

37km/L(60km/h定地走行時)

エンジン始動

燃料供給装置

タンク容量

セル

キャブレター

11L

新車販売価格 52.9万円
ジャンル 国産アメリカン クルーザー

良いバイクだと思います。

思ったほど売れずに短命で終わった理由をむりやり考えたら、スポーツモデルとしては非力なパワー、クルーザーとしての物足りなさ…なのかなと思います。

エンジンはスティードより3psアップしてるんですけどね。

2本出しマフラーはかっこよくて、すぐにVRXとわかりながら、スポーツツアラーとアメリカンの中間といった位置づけの中途半端さもいけなかったのかな…。

みんなのインプレッション

「発進時の軽い低音のフィーリングはなかなかGoodです。操縦姿勢は前のめりにはならず非常に楽です。またレバーも軽く手が疲れません。これは設計コンセプトだと思いますが、400ccにしては抑え目のパワー、トルクも逆に楽々出している余裕を感じさせていいですね。実用的には十分パワフルです。」

「右2本だしのマフラー.アメリカンでなくV-TWINの鼓動が楽しめる.適度にまわしたときの心地よさ。」

「ポジションが楽チンで、とても良い!高速巡行も長い時間は疲れるけど80~90kmでのクルージングなら気分が良い!またそんなに走っていないので、嬉しい!!(^^)」

「・タウンスピード域でのトルク感はメリハリがあり、 キビキビ走れて非常に乗りやすい。・乗車姿勢はほぼ直立。チンタラ乗るには非常に楽だ。・シート下の収納スペースが大きい。・短所が多い。すなわち工夫のし甲斐がある。」

「操縦性が素直、バイク初心者でもそこそこ乗れる。シート下の収納スペースが大きい。(ネットとカッパと工具と軍手とタオルと・・・まだ入る)STEEDベースのエンジンだが、どちらかというと高速域にトルクが振られているため、100km/hあたりから以外に伸びる。(とはいっても所詮33ps・・・)峠を走ってもそこそこ楽しめる。(登りは激のろいが)」



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