CB125R国内向けの発売は2018年3月のことです。
現在はホンダに限らず、国内発売が最初でそこから世界に向けて発売ということはなくなりましたね。
世界市場があって、その中に日本市場があるといった位置づけなのは今に始まったことではありません。
どんなバイク?
見た目どおり、ネイキッドタイプのバイクです。
125ccでエンジンは13ps。
これは欧州のA1ライセンスに適合するものです。
CBで125ccということで、CBシリーズのエントリーモデル、言うなれば末弟ですね。
発表は2017年のミラノショーでした。
この前に発売されたCBR125Rの後継のイメージですが、ネイキッドとなると思い出されるのがCB125Tですが、それともスタイルはずいぶん違っています。
とはいっても、ホンダが国内向けに出した125ccクラスのフルサイズロードスポーツ(17インチタイヤ)ですから、注目度は抜群でした。
エンジンは水冷単気筒OHCエンジンで、これはCBR125Rから受け継いだ形です。
125ccタイプでも空冷エンジンはもう出ないのかもしれませんね。
エンジンは受け継いでも、他は全て新設計。
スチールフレーム、倒立タイプのフロントフォーク、ガルアーム形状のスイングアーム、ラジアルタイヤなどもそうですね。
ちなみに、2017年のミラノショーではCB125Rの他にCB1000RとCB300Rが発表されています。
そして、CB1000Rは翌年4月に日本で発売、CB300Rは軽二輪規格の250ccにダウンサイジングされて、CB250Rとして5月に発売されました。
CB125Rは2021年モデルでエンジンがDOHC4バルブになっています。
パワーは15PSにアップしていますよ。
また、ボア×ストロークは、わずかにロングストローク化されています。
フロント倒立フォークは、ショーワ製のビッグピストンタイプを採用したのが特徴ですね。
CB125Rのインプレッション
中途半端な存在に思える125cc。
バイクは250cc以上じゃないとね…。
そう思う人もいるでしょう。
高速道路に乗れないのが唯一のネックという人もいるかもしれませんね。
スクーターならベストなんだけど…これも正しいかも。
それで保険を考えるとファミバイ特約が使えることで、任意保険の負担をなくすことができます。
※(生計を一にする)家族の誰かが任意保険に加入していることが条件になります。
フルサイズのバイクなので、125ccバイクながら堂々とした車格です。
↓250ccバイクと並んでもひけをとりません。
シート高は815mmということでかなり高いですよ。
もっとも、車重は127kgですから、見た目以上に取り回しに不安はないでしょう。
試乗した印象ですが、低速からの力強さがあるバイクです。
もっとも、原2バイクで低速がスカスカだったら使用用途がありませんが…。
パワー不足を感じないといったら嘘になりますが…という書き方をするのも、125ccバイクということを忘れるからでしょうね。
どちらかというと“遅い250ccバイク”といったほうがしっくりくるのかもしれません。
夜間走行はしていないのですが、LEDのヘッドライトがめちゃくちゃ明るいらしいです。
CB125Rのスペック
JC79型CB125Rの諸元 | |
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画像は本田技研工業より引用 |
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車両型式 | 2BJ-JC79 |
お値段 | 448,200円 |
排気量 | 単気筒124cc |
最高出力 | 13.0PS[9.6kW]/10000rpm |
最大トルク | 1.00kgm[9.8Nm]/8000rpm |
WMTC燃費 | 47.2km/L |
全長幅高 | 2040mm/820mm/1055mm |
面積&体積 | 1.673m²/1.765m³ |
地上&座面 | 141mm/815mm |
車両重量 | 127kg |
タイヤ | 前:110/70R17 後:150/60R17 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ディスク |
CB125Rは数km程度の試乗経験しかありません。
乗って楽しいバイクですし、車格がこれまでの125ccバイクとは違ってかなり大柄ですね。
それでいて、タイヤは細いのでちょっとアンバランスな印象を受けます。
スピードはそこそこ出るのですが、それも125ccなら速いかな…という程度です。
たいしたことないな…と思われがちですが、125ccのバイクに何を求めるかでしょう。
すごいなと思う人もいれば物足りないな…なんて思う人もいるわけです。
すべての人が満足するようなバイクは存在しませんから。
それでも、ひとつだけ強く言いたいのは…。
価格が高い!ということです。
2020年モデルの車両本体価格が約46万円。
かろうじて50万円以内に収めました、40万円は切ってほしかったと思うのは自分だけではないはず。
他社の125ccネイキッドと比較しても飛び抜けすぎた価格設定だと思います。
豪華装備も盛り込まれてますが、バイク初心者には高嶺の花になるのでは?
ファミバイ特約で維持費を抑えるメリットがある125ccクラスですが、これでは維持費の前に車両が買えません。
“CB”というネーミングにめっぽう弱いので、買いたい気持ちが抑えられません。
無い袖は振れませんが、振れたら買ってしまうかも…。
みんなのインプレッション
「これまで感じていた国産125クラスのチープさが全く感じられない。ちょっと価格が高いですが125クラスに絞るのであれば、その価値はあると思います。」
「街乗りには、充分すぎる性能かつその性能を誰でもある程度使えるのが良い。 大型バイクは大型の良さもあろうが、そのバイクが持つ性能の何割が使えるのか、と考えるとストレスなく付き合えるバイクだと思います。」
「125ccクラスとは思えない車格、排気量が大きいバイクに並べて駐車しても引けを取りません。フレームだけならCB250Rと同規格、乗っていても125ccというのを忘れてしまいます。所有感があり、出掛けるのが楽しくなるバイクです。」
「エンジン特性がフラットで扱い易いです。低回転時のトルクも比較的太く感じられ、発進時など125CCの非力感を感じることが無いと思います。気張ることなく下道ツーリングをするのに適していると感じました。」
「原2カテゴリーの中で、最も普通のバイクに近い部類に入ると思います。「便利で経済的」だけでなく、めちゃめちゃ楽しめます。股下73cm、体重62kg。足付きはつま先だが全く不安なし。車重が超軽量ですから、自転車と同じノリです。」