ヤマハXS250スペシャルが発売されたのは1980年3月です。
スペシャルという響きがなんとも心地良いのですが、当時のヤマハは、アメリカンクルーザーに「~スペシャル」のネーミングを行っていました。
XS250スペシャルも、プルバックハンドルと、前後段付きのキング&クイーンシートを備えたバイクですよ。
見た目はジャパニーズアメリカンといった風でしたが、ヤマハに言わせれば乗馬スタイル(ホースバックライディング)を再現していたそうです。
どんなバイクだった?
親しい友人が乗っていました。
1980年のことでしたから、バリバリの新車で買ったのでしょう。
当時の乗りだし40万円という価格は高嶺の花でした。
その前年に発売された、スズキのアルトが47万円でしたからバイクって高いなあなんて思ってましたね。
当時、こちらは原付バイクにも乗っていない時期でしたから、見ているだけでした。
大型バイクを間近で見るようなこともなかったので、250スペシャルでも大きく見えたものです。
スペック的なものはまったくわからず、ただただ「かっこいいバイク」という印象しかありません。
それでいて、キビキビ走ってましたし、ないよりもバイクに乗っている姿もかっこよかったのです。
後年、だんだんバイクのことがわかってくると、250ccでDOHCエンジンであるとか、空冷とか6段変速とか…。
※DOHCエンジンになるのは1982年のモデルチェンジの時です
当時の250ccバイクとしては当たり前だったのか、今では考えられないくらい高性能かつ豪華なバイクだったんだなと思います。
スピードメーターとタコメーターが別でしたし、今の安く作ろうとする250バイクとはまったく違ってました。
あの当時は125ccバイクでも2連メーターでしたね。
XS250スペシャルのスペック
タイプグレード名 | XS250 SPECIAL |
---|---|
モデルチェンジ区分 | フルモデルチェンジ |
発売年 | 1982 |
発売月 | 6 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 2105 |
全幅 (mm) | 850 |
全高 (mm) | 1195 |
ホイールベース (mm) | 1370 |
最低地上高(mm) | 150 |
シート高 (mm) | 770 |
乾燥重量 (kg) | 163 |
最小回転半径(m) | 2.3 |
乗車定員(名) | 2 |
燃料消費率(1)(km/L) | 50.0 |
測定基準(1) | 50km/h走行時 |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 2 |
シリンダ配列 | 並列(直列) |
冷却方式 | 空冷 |
排気量 (cc) | 248 |
カム・バルブ駆動方式 | DOHC |
気筒あたりバルブ数 | 2 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 56 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 50.6 |
圧縮比(:1) | 10 |
最高出力(PS) | 27 |
最高出力回転数(rpm) | 10000 |
最大トルク(kgf・m) | 2.2 |
最大トルク回転数(rpm) | 8000 |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料供給装置形式 | BS30×2 |
燃料タンク容量 (L) | 14 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
当時は、米国への憧れがあったのか、アメリカンバイクという言葉の響きが好きでした。
間近で見ることのできたアメリカンバイクが250スペシャルだったのですが、やはりまぶしかったですね。
何よりもかっこいいんです。
今でも思うのですが、シートがすごく豪華な作りだったような気がします。
というか、当時のバイクのほうが細部まで作り込みというか、しっかり作られていた印象です。
みんなのインプレッション
「「和製アメリカン」時代の超希少バイク。プレスバックボーンフレームの独特なスタイルにDOHCツインのミスマッチ感覚が面白い。この時代のフラッグシップだった「ミッドナイトスペシャル」同様のブラックにゴールドのエンブレムが懐かしい。家内を乗せてのタンデムも最近のアメリカンよりシートが広く快適。たまにしか乗らない割にセル一発。他メーカーより造りの丁寧さがやはり良いのか?」
「大学でバイクサークルに入ると、原付では付いていけず、車検のない250に乗ることにした。当時、VT250やRZ250・GSX250E・Z250FT等があったが、ヤマハに愛着があり、RZ250は人気があって中古は高いのでヤマハ4サイクルのXS250にした。」
「 低速トルクもあってきびきび動く。高速道路もさすが発売当時4スト250cc最高出力32ps(発売5日後、VT250に抜かれる運命だった)を叩き出しただけあって120kmまでは難なくこなす。プレスバックボーンフレームでエンジンが綺麗に見える。燃費の良さ。」