時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界 山本弘 (著) 東京創元社 (2025/1/30) 1,210円

さようなら、パパ。

私は永遠にあなたの娘です。

幻の傑作ハードSF復刊

書籍未収録の未完の続編を併録

解説=大森望

地球の数箇所に突如、謎の重力異常地帯が発生。

周辺では激しい暴風雨が吹き荒れ、軍隊も容易に近づけない。

未曾有の異常気象と今後予想される食糧難で地球は危機に陥った。

原因究明が難航する中、超感覚知覚者の少女フェブラリーが招かれた。

希望を託され、調査隊と彼女は旅立つ。

山本弘にこの一作ありと語られる本格ハードSF!

未完の続編「宇宙の中心のウェンズデイ」を併録。

著者あとがき=山本弘/解説=大森望

山本 弘
1956年京都府生まれ。78年「スタンピード!」で第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選。87年、ゲーム創作集団「グループSNE」に参加。
作家、ゲームデザイナーとしてデビュー。2003年発表の『神は沈黙せず』が第25回の、また07年発表の『MM9』が第29回の日本SF大賞候補作となり、06年の『アイの物語』は第28回吉川英治文学新人賞ほか複数の賞の候補に挙がるなど、日本SFの気鋭として注目を集める(『MM9』は連続TVドラマ化された)。11年に『去年はいい年になるだろう』で第42回星雲賞を、16年に「多々良島ふたたび」で第47回同賞を受賞。他の著作に、『シュレディンガーのチョコパフェ』『闇が落ちる前に、もう一度』『地球移動作戦』《BISビブリオバトル部シリーズ》など。24年没。

「見どころは、フェブラリーが〈スポット〉の中心で直面する、時間の流れが変わる現象です。彼女はそこで、時間が加速することによって生じるさまざまなパラドックスに直面し、それを乗り越えながら謎を解き明かしていきます。フェブラリーの視点を通して、私は未知の世界を垣間見た思いでした。」

「中学生の時に旧版を読み、30代になってから改訂版を読みました。
子供の頃読んで感じた事は、とにかくとてつもない壮大な宇宙の彼方まで想像で飛んでいけた事の感動でした。それまでそんな本を読んだことがなく、文章の力に圧倒されたものです。
大人になり、高校、大学で培った科学工学の知識を何とか駆使して読むのがまた面白かったです。その分知恵熱が出るというか、難しくて頭が痛くなる感じもしましたが…。

子供にも読ませたいですが、一部エロティックな場面もあり注意が必要です。話の進展としては欠かせない場面かもしれませんが。
とにかくとても面白いです。」

「この文庫自体は2001年に出たものだけど、実際は1990年に角川書店から発行されたもの。
文庫化されたときに、多少書き直しがあったということだけど、中身は、今読んでも全く古くなっていない。ものすごく面白いハードSF。

ジャンル的にはジュブナイルSFというところだけど、ただ、内容は結構難しい。こんなの中学生時代に読んでも、まったく分からなかったろう。というか、今でも分からないけど。

山本弘のSFって本当に面白いな。実際に読み始めたのは『神は沈黙せず』からだけど、他にも読んでない本があったら、読んでみよう。」


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