ある日どこかで箸休め 3分で読める35話のアラカルト 村田天 (著), 双森文 (イラスト) マイクロマガジン社 (2025/3/21) 792円

大学生同士のカップル未満が初めて一緒に食べた朝ごはん。

偶然会った高校の同級生と食べる深夜のラーメン。

風邪の時に同僚が作ってくれた鍋焼きうどん。

料理が嫌いな上司に食べさせたくて母に教わる煮物の作り方。

なかなか減らない冷蔵庫の常備菜を(他人を巻き込んで)上手に使い切る秘策。おにぎりが苦手になった理由ともう一度食べられるようになった理由。

クリスマスパーティーで知るとり天の味と気になる人の意外な一面。

お互いが買ってきたパンと飲み物を交換して食べる昼休み。

弟お手製の夏カレーで思い出す、懐かしくておかしな過去。

鰻が救ってくれた誰かの世界。

――これは、かつて味わったことがあったかもしれない、もしかしたらこれから味わうかもしれない、そんな素敵な「食」にまつわる35の風景。

著者について
神奈川県出身、東京都在住。
2019年、第7回ネット小説大賞を受賞。受賞作『藤倉君のニセ彼女』(一二三文庫)にてデビュー。他著作として『ネクラとヒリアが出会う時』『クールな月城さんは俺にだけはデレ可愛い①②』『俺と妹の血、つながってませんでした①②』(すべて富士見ファンタジア文庫)、『きみに、にゃあと鳴いてやる。 わたしが猫になった67日間』『王子様なんていりません! 訳あって、至急婚活することになりました。』『魔女の婚姻 偽花嫁と冷酷騎士の初恋』『贄の聖女と救済の契り 不良魔法士と綴る二度目の恋』(すべて富士見L文庫)、『元猫又ですが、陰陽師の家で猫のお世話係になったら婚約することになりました。』(ポプラ文庫ピュアフル)等がある。

「3分で読める35話の短編集。なんて贅沢な3分が味わえる短編集なんでしょう。お腹も心も満たされて、キュンとしたり切なくなったり、かつて嗅いだことのある匂いや舌の記憶が呼び起こされてそしてお腹が空きました。大切な人と食べるものは何でも美味しいですよね。美味しそうに食べてくれる人との食事は、見ているだけでも幸せな気持ちになりますよね。目玉焼きにかけるのは醤油かソースか、そんな好みが同じだとわかったときちょっと嬉しくなりませんか?ちょっとした幸せの味の詰め合わせをぜひ味わってほしいです。(レビュアー)」

「35話の粒よりなお話の数々。まさしくお話のアラカルトでした。豆皿で一品一品楽しんだような満足感。短いお話だけど、どれもが前菜といわずメインディッシュです。口福だなぁ。お料理は贅沢なものじゃなくて日常の毎日食べたいようなものばかり。それでも満たされた気持ちになれるのは、やっぱりあなたと食べるから。それが特別で幸せ。幸せなお料理の湯気立つ匂いがただよってきそうな満腹気分になれるほっこり温かいお話たちでした。(書店関係者)」


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