赤と青のガウンオックスフォード留学記　彬子女王 (著)　PHP研究所 (2024/4/3)　1,320円

2024年4月3日 2024年4月3日

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女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記。

英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。

待望の文庫化！

≪赤と青のガウン。それは、私が博士課程を始めたときからいつか着る日を夢みてきたものだ。五年間の留学生活中、何人もの友人が博士課程を無事修了し、オックスフォードを旅立っていく様子を何度も見送ってきた。晴れ晴れとした表情でこのガウンを身にまとい、学位授与式が行われるシェルドニアン・シアターから出てくる友人たちの姿は、誇らしくもあり、またうらやましくもあった。オックスフォード大学の厳しい博士課程を成し遂げた者しか袖を通すことを許されない赤と青のガウンは、くじけそうになったときにふと頭に浮かび、オックスフォードに来たときの自分に立ち返らせてくれる「目標」だった。≫（「あとがき」より抜粋）

英国のオックスフォード大学マートン・コレッジでの、2001年9月から1年間、そして2004年9月から5年間の留学生活の日々――。

当時の心情が瑞々しい筆致で綴られた本作品に、新たに「文庫版へのあとがき」を収録。

話題の本、彬子女王殿下の「赤と青のガウン」読了。学習院大学って良い大学なんだね（オックスフォード留学記だけど学習院大学時代の話も出てくる。学習院大学での学びで研究者としての基礎がしっかりつくられたことがわかりました） pic.twitter.com/CbUaHxzVHl

— nonchan (@nonchanmile) April 3, 2024

＜本書の主な内容＞
◆おわりとはじまり
◆英語の壁
◆側衛に守られるということ
◆子どものころからの習慣
◆外国でのハプニング
◆授業のこと
◆古代ケルト史を学ぶ
◆マートン・コレッジの一日
◆フォーマル・ディナーの楽しみ
◆海外で頑張る日本人留学生たちの進路
◆「浮世絵はどのようにみるものなのか」
◆アフタヌーン・ティーを女王陛下と
◆バッキンガム宮殿へのお招きの連絡
◆英国の電車の思い出あれこれ
◆二度目の留学
◆何をやってもうまくいかない日
◆法隆寺金堂壁画
◆英国の食あれこれ
◆美術史研究者の試練
◆謎の侵入者
◆お雑煮とスコーン
◆博士論文性胃炎
◆博士論文への二つの壁
◆人生でいちばん緊張した日
◆たくさんのおめでとうのあとで……
◆生まれて初めての猛抗議
◆心からの「最終報告書」
〔ほか〕

彬子女王『赤と青のガウン　オックスフォード留学記』（PHP文庫）“プリンセスの日常が面白すぎる。”というポストの万バズが、なんと彬子女王様ご本人に届いたことが復刊に繋がったという話題の書籍です。女性皇族として初めて海外で博士号を取得した彬子女王の涙と笑いの留学の日々が綴られています。 pic.twitter.com/pKnq9DAPLV

— ジュンク堂書店プレスセンター店 (@presscenterten) April 2, 2024

「皇族の彬子女王の英国オックスフォード大学への留学記。
皇族というレンズ抜きに、若者の留学先での苦労、博士号取得までの試行錯誤など、微笑ましく、かつ応援したくなるような文章で、楽しく読めた。
単純に、イギリスに留学するとはどういう感じなのか、博士号を取るにはどのような生活を送る必要があるのかという、留学のための参考としても良い本だと思う。」

「プリンセスとして生まれた殿下が英国オックスフォードで博士号を取得するまでの様子が重すぎないタッチで描かれている。冒険譚を読んでいるかのようにわくわくさせられた。
苦労話もお茶のお供のようにコミカルに表現することができる殿下だからこそ、本書に収録された故父宮との交流を振り返る追悼文は胸に迫るものがある。
本文中に留学の先輩である今上陛下や故父宮が留学していた頃のことを関係者が振り返って殿下に聞かせるシーンがある。ご両名とも留学時代の手記をご出版されているので次は時代を少々遡り彼らの留学記を読んでみたいと思う。」

「皇族としての上品さを保ちながらも、付き人の存在への悲喜こもごもや研究者としてのリアルなど、等身大の女子大(院)生らしい軽やかな筆致で綴られています。
指導教授との約束していた時間、送るはずだった提出物を出しわすれ、取りに戻って大幅に遅刻し、その焦りで指導内容は頭に入らず呆れられ、それでも恥を忍んでバレンタインのチョコを渡したところ……みたいな、実に人間味あふれるエピソードがたくさんです。」

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