第170回直木賞受賞作!
己は人間のなりをした何ものか――人と獣の理屈なき命の応酬の果てには
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。
図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。
人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!
ともぐい/河﨑秋子 #読了
時代は明治後期。北海道の山の奥で犬と共に生きる猟師熊爪の物語。
大自然に生きる獣と人。生と死。
熊と対峙する場面は迫力満点で手に汗握りながら読みました。初めて読む「熊文学」なるものは凄まじかった。
己は獣なのか人なのか… pic.twitter.com/fapFv4Rgyt— 凛子@読書垢 (@RiN_nemurihime) January 6, 2024
「とても読みやすかったです。
知らない事も沢山ありました。完全山育ちの熊が美味しいというのも知らなかったし、飼犬が人糞を食べるという事も知らなかったです。とても勉強になりました。
呪いに、ふりがながあったのも良かったです、のろい、まじない、どちらで読むか迷うので。最初の呪いにも、ふりがな欲しかったけどw」「北海道を舞台にした題材とのことでしたので、真剣にマタギの話で起承転結を想定しておりました。
マタギの生き方を超え人間の生き方いや、生あるものの輪廻転生が見えた思いです。」「久しぶりに良い小説に出会った。圧倒的な死生観が全編を貫く、妥協や忖度など皆無の生きざま、偶然に生まれて必然に死ぬ、当然の営みが読む者の魂を揺さぶる。」
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