認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること 朝田隆 (著) アスコム (2023/9/28) 1,320円

ある60代の女性が、著者の認知症専門クリニック訪れました。

なんでも、10個入りパックの卵を3日連続で買ってしまい、ついに4日目になった時、不安にかられて訪ねたのだそうです。

診断の結果、女性は認知症ではありませんでした。

かといって、正常な状態の脳の状態でもありません。

「認知症グレーゾーン」だったのです。

認知症グレーゾーンの正式名称は、MCI(軽度認知障害)。

MCIとは、日常生活に大きな支障はないものの、本人やご家族にとっては「最近ちょっとおかしいなあ」と感じるさまざまな警告サインを発する状態。

いわば、正常な脳と認知症の間の状態です。

認知症に認知症になる人はその段階として、必ずこのグレーゾーンを通るのですが、全ての人がグレーゾーンから認知症に移行するとは限りません。

現状維持する人もいれば、適切な対応することで認知症への移行を遅らせることもできます。

さらには、4人に一人は健常な脳の状態にUターン(回復)できることがわかっているのです。

一方でそのまま認知症へ進行してしまう人もいます。

つまり、ここが「認知症の分かれ道」。

では、回復する人と進行してしまう人の違いは、いったいどこにあるのか?

それがこの本のテーマです。

まずは、あなたの認知機能を簡単にテストしてみましょう。

<キツネ回転テスト>
①左右の手でキツネの形をつくります。
②キツネの形をキープしたまま、左手の人差し指と右手の小指、左手の小指と右手の人差し指をつけます。

このとき、どちらかのキツネが自分の方を向き、もう片方のキツネは外を向いている「逆さギツネ」になっているはずです。

しかし、頭頂葉の機能が衰えてくると、手を回転できずに、キツネが両方とも外を向いてしまうことが非常に多いのです。

他にも、チューリップ、ハトの回転テストや、10時10分の時計を描くテストなど、グレーゾーンのセルフチェックをこの本ではたくさん用意しました。

では、具体的にUターンするためには、どうするの?

その答えも、すべて本書の中にあります。

・恋愛ドラマを観るだけで脳内にある物質があふれ出す
・瞑想よりも塗り絵が脳にいい理由
・思い出を話すだけで脳が元気になる「回想法」
・脳にいい「ほめ方」
・認知機能が平均34%アップした「すごい歩き方」
・脳を意図的に混乱させる方法
・2つ以上の作業を同時に行う「デュアルタスク」で脳を活性化するワケ
・認知症リスクが最大23%下がった脳によい食事
・脳のごみを洗い流すよい睡眠

などなど、日常の習慣をちょっと変えるだけで、Uターンへの道はひらけます。

そのための方法を、この本ではたくさん書きました。

日本の認知症治療の第一人者と知られる著者が、40年にわたり、2万人以上の患者と向き合いたどりついた答えです。

難しく考えず、「これならできそう」「楽しそう」と思うものから試してください。

じつは認知症は、長い年月をかけて認知機能が低下し、発症する生活習慣病のひとつ。

認知症を発症する20年も前から、脳の変化は始まっています。

まだグレーゾーンにまでは至らない方や、40代、50代の方にとっても、この本がいつまでも若々しい脳を保つために役立ちます!

「高齢者になって老化を感じてます。いつか自身や伴侶に認知の衰えがあってもおかしくありません。事前に認知症について知ることが大事だと思います。」

「認知症は、グレ一ゾンから、早く治す事が大事、色々と、認知症の止め方がある事がわかり、良かった。
認知症が進行しているチェックの仕方、治しかた、運動の仕方、家族として出来る事など、良く解りやすい。」

「70代の母のために購入。
認知症になる前に、必ず、認知症ではないけれど正常でもない「グレーゾーン」の状態があるということを初めて知りました。
文字が大きく、文章も優しくかみ砕いていて、読みやすい。」


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