アスリーツ あさのあつこ (著) 中央公論新社 (2022/3/23) 792円

陸上では、自分に失望した。もう、負けたくない――。

結城沙耶は、中学2年で出場した全日本中学陸上広島県大会100メートルハードル女子決勝で転倒し、失意のうちに陸上部を退部した。

親友の松前花奈に誘われ、広島の進学校・大明学園高校へ入学し、射撃部に入る沙耶。

初めて構えるビームライフルの重さに驚き、個性豊かな先輩たちに励まされ、童顔の監督・磯村辰馬の指導を受けつつ、未知の競技に戸惑いながらも花奈とともに励む毎日だったが――。

五輪種目のライフル射撃と格闘する少女たちの喜怒哀楽に心震える、名作『バッテリー』に連なる10代の挫折と再生の物語。

〈解説〉斎藤美奈子

著者について
あさのあつこ
一九五四年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師を経て、九一年に作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞を受賞。二〇一一年、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。「NO.6」「The MANZAI」「ランナー」「Team・HK」「さいとう市立さいとう高校野球部」など人気シリーズ多数。著書に『アスリーツ』『ハリネズミは月を見上げる』など、時代小説シリーズ作品に「弥勒」「おいち不思議がたり」「燦」などがある。


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