完本 仏像のひみつ 山本勉(著)、川口澄子(イラスト) 朝日出版社 (2021/6/2)

どんな仏像に出会ったときにも、おがむときにも、この本をそばに。

仏像はやせたり太ったりする! 仏像たちにもソシキがあった!?

日本だけにうまれた、つくるヒト、ブッシのひみつ!

累計13万部。新たな「ひみつ」を加えた伝説の仏像本、完全版です。

この本は「伝説の仏像本」になるだろう。
いままで、誰もがする、してしまうような本作りをしなかった。
それがこの本の画期的なところになった。
――南伸坊さん(朝日新聞書評)

これでスッキリ! 仏像早覚え最強マニュアル。
いくたあまたの仏像解説書では身につかなかった基礎知識が、スンナリと身体に入ってゆくのだ。
<最強の仏像本>と、私は呼びたい。
――柴門ふみさん(週刊文春書評)

名前も知らない、初めて見る仏像でも、それを観察し、考えるための手がかりが、自分の中にできる。
ほんとうの「わかる」へと導いてくれる本。
仏像から始まって、仏教、日本文化、そして人間へ。
いつの間にか広く、遠くまでを見晴らせる、展望台へと導いてくれる。
――橋本麻里さん

この本では、仏像のひみつの基本中の基本からお話をはじめて、やがてだんだんと、仏像の世界の奥深いところや、仏像のまわりにひろがる霧みたいな中にも、ふみこんでみたいと思います。
この本を、いつでもそばに置いていただけるなら、お寺や博物館で仏像に出会い、鑑賞するのが、そして仏像のことを考えるのが、とても楽しくなるのを約束します。(「はじめに」より)

この本で、かんたんに、おおまかに、でもしっかりと、仏像のひみつを知りましょう。

10のひみつを知れば、仏像ってこんなにおもしろい!

その1 仏像たちにもソシキがある!
仏像とは、仏教という宗教がつくりだした、さまざまなお話のキャラクター(登場人物)です。すべてのキャラクターを覚えるのはたいへんだけれど、おおざっぱなグループとか、人気のキャラクターを覚えるのは割合にかんたんです。

その2 仏像にもやわらかいのとカタイのがいる!
仏像は木とか銅とかいろいろな材料でできています。どんな材料でどんなふうにつくられているか、材料やつくり方で仏像の雰囲気もずいぶん変わるのですよ。

その3 仏像もやせたり太ったりする!
仏像は、だいたい人間と同じかっこうをしていて、やせたり、太ったり。人間がいろいろであるように、仏像もいろいろ。仏像の姿をみると、その仏像をつくった人やおがんだ人が人間のからだをどんなふうに思っていたのかもわかるのです。

その4 仏像の中には何かがある!
仏像のからだの中にもひみつがあります。何かが書いてあったり、何かがはいっていたり。ちょっとのぞいてみましょうね。

その5 仏像のソシキのまわりにも誰かいる!
仏像のそばには、仏像だけでなく、別の「像」もあります。いまでは別のものだけれど、昔はお寺といっしょだった神社にも、やっぱり「像」があります。仏像とどんなカンケイにあるんでしょう<? br>

その6 仏像の着物にはソデがない!
ちょっとマニアックなひみつにも挑戦。仏像は、どんな着物を、どんなふうに着ているのでしょう? 仏像の着物は、わたしたちに何を伝えているのでしょう?

その7 仏像の眼は光る!
仏像のなかにはその眼が光るものがありますが、どんなくふうで光るのでしょう?

その8 仏像の色はイロイロ!
金色にかがやく仏像から色なんてない仏像まで、いろいろな仏像のいろいろな色のお話です。

その9 仏像は国際派!
仏像はもともとインド生まれで、中国やおとなりの韓国をとおって日本にやってきたものです。ときどき仏像のなかにちらっとみえる、日本ばなれした「国際派」の顔・姿。ふりかえってさがしてみましょう。

その10 仏像をつくるブッシのひみつ!
日本では仏像をつくる人に「ブッシ」という特別の名前があります。やっぱり特別な人で、ひみつがあるみたいです。

「著者による【専門用語を徹底的に廃した平易な解説】そして、この本がキッカケで仏教や仏像の依頼が尽きることがなくなった川口澄子の【仏像世界を見事に視覚化したイラスト】は素晴らしく。私自身の理解が深まったのは当然として、別に人前で美術史の解説をさせていただく機会が定期的にあるのですが(美術史講座『具体大学』)特に【飛鳥?室町時代は仏像が熱い】と話してきた中で、ようやく【受講者にオススメできる入門的解説書】を見つけた感覚があって、とても嬉しかったです。?」


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