オルタネート 加藤シゲアキ (著) 新潮社 (2020/11/19)

誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を、真っ向から描ききる。

加藤シゲアキ、これが新たな代表作。

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。

東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。

全国配信の料理コンテストで巻き起こった〈悲劇〉の後遺症に思い悩む蓉(いるる)。母との軋轢により、〈絶対真実の愛〉を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津(なづ)。

高校を中退し、〈亡霊の街〉から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志(なおし)。

恋とは、友情とは、家族とは。

そして、人と“繋がる”とは何か。

デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体――。

“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

 

「まるで映像作品を観ているような臨場感があり、自分も同じ時間を同じ場所で共有しているような気分を味わいました。最終章のスピード感に圧倒されました。どんどん近づいていく3人の物語。結末が気になりページをめくる手が止まりませんでした。」

「今回、初めて加藤シゲアキさんの小説を読みました。三人の高校生の物語が架空のSNSアプリ「オルタネート」を軸に交わり、テンポよく展開していきます。それぞれが10代特有の悩みを抱えていて、共感したり唸ったり、胸キュンな描写にどきどきしながら読みました。物語を通して、三人がそれぞれ成長してくのがよかったです。いつの間にか読むペースがあがっていき、途中からは一気読みでした。読後感も爽やかで、予想以上に面白い小説でした。」

「加藤シゲアキさんの作品は全て読んでいます。『オルタネート』という、アプリがほんとうに実在してるの? とおもわせるような内容で登場人物もたくさん出てくるのに全く迷いなくわかりやすい文体で分厚いのにサラーっと読めました。
なんだろう。読み終えたあとでもずっと胸の中に清々しさが甘く残る一冊でした。」


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