ショローの女 伊藤比呂美(著) 中央公論新社 (2021/6/21)

米国人の夫の看取り、20余年住んだカリフォルニアから熊本に拠点を移したあたしの新たな生活が始まった。

週1回上京し大学で教える日々は多忙を極め、愛用するのはコンビニとサイゼリヤ。自宅には愛犬と植物の鉢植え多数。

そこへ猫二匹までもが加わって……。

襲い来るのは台風にコロナ。老いゆく体は悲鳴をあげる。

一人の暮らしの自由と寂寥、60代もいよいよ半ばの体感を、小気味よく直截に書き記す、これぞ女たちのための〈言葉の道しるべ〉。


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