
松田優作主演『最も危険な遊戯』に始まる東映セントラルアクション
角川映画の名作『Wの悲劇』『セーラー服と機関銃』
劇場版『あぶない刑事』シリーズ――
数々の伝説の現場に立ち会った名キャメラマン仙元誠三が縦横無尽に語る回想録がついに登場!
*特別収録 助手たちは語る(柳島克己 佐光朗 細井淳一 葛西誉仁 的場光生)
仙元組歴代撮影助手が語る仙元誠三のすべて
かすかに、ゆるやかに対象に迫っていくデッドスローとも呼ばれる移動撮影。
一転して激しいブレもリフレクション(反射)も厭わず全力疾走で被写体を追跡する極限の長回し。
そして、都会の闇を体現するような鮮烈な「青」の画調――それが仙元誠三撮影の映画だ。
1969年『新宿泥棒日記』でデビュー後、70年代『最も危険な遊戯』に始まる東映セントラルアクションとテレビドラマ『大都会』シリーズで大暴れし、80年代『セーラー服と機関銃』『Wの悲劇』などの角川映画の名作を数多く手がけ、2000年代『さらば あぶない刑事』で有終の美を飾った。
松田優作、薬師丸ひろ子、仲村トオルといった個性の強いスターたちに慕われ、大島渚、村川透、工藤栄一、澤井信一郎、きうちかずひろといった名監督たちに重用され、稀代の風雲児・角川春樹と渡り合う……キャメラを抱いて日本映画史を駆け抜けた〈野獣のようなキャメラマン〉仙元誠三が縦横無尽に語る回想録がついに登場。
国書刊行会から『キャメラを抱いて走れ! 撮影監督仙元誠三』が届く。巻末の協力に名前が載ってて「はて?」と思ったら、歴代スタッフ集結の「助手は語る」コーナーに『セントラル・アーツ読本』で取材した柳島克己さんの『野獣刑事』秘話などが活用されてた。ようやくの大著、じっくり読みます。 pic.twitter.com/XAHcFIRAKX
— 高鳥都 (@somichi) June 25, 2022
【目次】
第1章 若き日と松竹助手時代
第2章 大島渚、寺山修司、ドキュメンタリーの仕事
第3章 炸裂するアクション──石原プロでの仕事
第4章 村川透・松田優作・仙元誠三──黄金トリオの時代
第5章 角川映画のヒロインたちとともに
第6章 風雲児・角川春樹との仕事
第7章 巨匠・名匠たちとの仕事
第8章 映画監督松田優作との仕事──『ア・ホーマンス』そして突然の別れ
第9章 異業種監督たちとの仕事
第10章 九〇年代、Vシネマの時代
第11章 二〇〇〇年代の仕事と『あぶない刑事』
終章 さらば 仙元誠三
仙元誠三撮影作品リスト
あとがきにかえて
索引(人名・映画題名)
著者について
1938年京都市生まれ。58年松竹京都撮影所に入社、撮影助手として宮島義勇・成島東一郎に師事する。退社後の69年、『新宿泥棒日記』(大島渚監督)でデビュー。『書を捨てよ町へ出よう』(寺山修司監督、71年)『キタキツネ物語』(蔵原惟繕監督、78年)などのドキュメンタリーから、石原プロ制作のテレビ映画『大都会』シリーズなどでジャンルを超えて縦横無尽に活躍。中でも村川透監督・松田優作主演『最も危険な遊戯』(78年)に始まる〈遊戯〉シリーズでは、独特の長回し撮影やブルーの強い色調(仙元ブルー)の画面を確立する。80年代には『セーラー服と機関銃』(相米慎二監督、81年)『Wの悲劇』(澤井信一郎監督、84年)などの角川映画の名作を数多く手がける。『あぶない刑事』映画版シリーズ撮影でも知られ『さらば あぶない刑事』(村川透監督、2016年)は撮影担当最終作となった。2014年文化庁映画賞の映画功労部門を受賞。2020年急逝。享年81。
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