大切な人を亡くしたあなたへ 自分のためのグリーフケア 坂口幸弘 (著) 創元社 (2023/11/10) 1,760円

死別の悲しみをみずから癒すヒント

死別は誰もが経験する可能性のある出来事ですが、配偶者や子どもとの死別の場合は、初めて経験する人がほとんどでしょう。

経験したことのない心の痛みに戸惑い、目の前がまっ暗になったように感じることもあります。

「この悲しみとどう向き合えばいいんだろう?」
「今の苦しみがいつまで続くのだろう?」
「これから先、どうやって生きていけばいいんだろう?」

といった思いを多くの人が抱くことになります。

著者はグリーフワークの第一人者、坂口幸弘。

大切な人を亡くし、深い悲しみの中で、これらのような思いを抱えている人に読んでもらいたいとの考えから書かれています。

死別の悲しみに対する支援は“グリーフケア”と呼ばれ、本来は専門家によって行われますが、すべての人に専門的支援が必要なわけではありません。

多くの場合、自分一人で、あるいは周りの温かい支えがあれば何とか対処することもできます。

本書は、死別の悲しみを自分でケアすることを目的としており、グリーフを知る、悲しみが癒されていくプロセス、深い悲しみに中にいるときに大切なこと、一歩を踏み出すためにできること、悲しみに向き合うためのワーク、などが書かれています。

ワークはQRで読み取り、プリントして書き込めるようになっていて、簡潔な文章と、たくさんの図やグラフ、イラストでわかりやすく構成されています。

大切な人の死に直面した人はもちろん、死別を経験した人が身近にいる人や、職業上で遺族に接する機会の多い人におすすめの一冊です。

■目次
〈1章〉まずはグリーフを知る

つらい別れ、死別
悲嘆(グリーフ)を知っていますか?
①感情的反応
②認知的反応
③行動的反応
④生理的・身体的反応
記念日反応には要注意!
うつ病との違いは何?
子どもの悲嘆の特徴 ほか

〈2章〉悲しみが癒されていくプロセス
立ち直りのプロセス グリーフワーク
①「愛着理論」
②「段階・位相モデル」
③「課題モデル」
④「二重過程モデル」
⑤「意味再構成モデル」
継続する絆
レジリエンス

〈3章〉深い悲しみに中にいるときに大切なこと
今日一日をとにかく生きる
人それぞれの悲しみがある
泣いても泣かなくてもいい
怒りへうまく対処する
時間が心を癒してくれる
自分を許すことも大切
体を休める ほか

〈4章〉一歩を踏み出すためにできること
死別体験について知ること
自分の気持ちを人に話す
書いて心を整理する
思い出を大切にする
生活のリズムを整える
いつもと違う時間を過ごす
失っていないものに目を向ける ほか

〈5章〉悲しみに向き合うためのワーク
死別の影響図
亡き人との往復書簡
あなたへのおくりもの
メモリー・ボックス
コラージュ
亡き人とつながる場所 ほか

〈6章〉きっとあなたの役に立つ情報
心を癒してくれる絵本
大切な人を亡くした人の体験記
悲嘆やグリーフケアを学ぶための本
ピアサポートや分かち合いの会
遺族のための相談機関


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