パーティーが終わって、中年が始まる pha (著) 幻冬舎 (2024/6/5) 1,540円

定職に就かず、家族を持たず、不完全なまま逃げ切りたい――

元「日本一有名なニート」がまさかの中年クライシス?

赤裸々に綴る衰退のスケッチ

「全てのものが移り変わっていってほしいと思っていた二十代や三十代の頃、怖いものは何もなかった。
何も大切なものはなくて、とにかく変化だけがほしかった。
この現状をぐちゃぐちゃにかき回してくれる何かをいつも求めていた。
喪失感さえ、娯楽のひとつとしか思っていなかった。」

若さの魔法がとけて、一回きりの人生の本番と向き合う日々を綴る。

「41歳ですが、全く同じ気分で生きています。
でも同じなのは気分だけで、著者は私よりずっと賢くて言語化が上手く非凡です。
小さな、もしくは中くらいの喪失が沢山書かれてました。私も毎日が喪失なので慰められます。
これからもそれらを共有していただけると心強いです。」

「東京に住まなくなったら、この3人がほんとうに懐かしくなると思う。」

「人生にはセーブもリセットもできない。それでも生きていくしか道は残されていないのは皆同じ。
作品を通して著者の人生を疑似体験し、一人一人がかけがえのない存在なのかもしれない、と読了する。
思い返すと自分にも色々あったし、この先もどうにか生きていくしかないのだな、と優しい気持ちになれる一冊。」


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