ドライブインまほろば 遠田潤子 (著) 双葉社 (2022/1/13) 825円

山深い秘境を走る旧道沿いにぽつんと佇む「ドライブインまほろば」。

店主の比奈子が一人で切り盛りする寂れた食堂に、突然男の子が幼い妹を連れて現われた。

憂と名乗る少年は「夏休みが終わるまでここに置いてください」と必死に懇願する。

困惑する比奈子だが、事故で亡くした愛娘の記憶が甦り、逡巡しながらも二人を受け入れてしまう。

その夜更け、比奈子は月明かりの下で激しく震え嗚咽する憂に気付いた。

憂は、義父を殺し逃げてきたことを告白し――。

「生きる意味」を問い、過酷な人生に光を灯す感動長編。

著者について
1966年大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒。2009年『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。
12年『アンチェルの蝶』が第15回大藪春彦賞候補。14年刊行の『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン」第1位となりベストセラーに。17年『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位。同年『冬雷』が第1回未来屋小説大賞受賞。18年同作が第71回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補。19年『ドライブインまほろば』が第22回大藪春彦賞候補。20年『銀花の蔵』が第163回直木三十五賞候補。
他の著書に『蓮の数式』『廃墟の白墨』『紅蓮の雪』『緑陰深きところ』などがある。


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