
「あなたに『本当のこと』をひとつかみ差し上げましょう」川のそばにあるお菓子屋〈おやつ〉。
ある日店を訪れた青年は、チョコレートと引き換えに不思議な「種」を置いていく。
それをきっかけに、店主のエリカはかつて出合った一冊の本を思い出して……
表題作ほか4篇+エッセイ。
忘れられない本をめぐるささやかな冒険。
目 次
物語の舞台袖
1 アリスのいないお茶会
『不思議の国のアリス』*ルイス・キャロル
舞台袖からの報告・1
2 ガリヴァーの囁き
『ガリヴァー旅行記』*ジョナサン・スウィフト
舞台袖からの報告・2
3 王子さまのいない星
『星の王子さま』*サン=テグジュペリ
舞台袖からの報告
4 灰色の男の葉巻のけむり
『モモ』*ミヒャエル・エンデ
舞台袖からの報告・4
エデンの裏庭
あとがき
著者について
吉田篤弘(よしだ・あつひろ)
1962年東京都生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による創作とデザインの仕事を手がけている。著書に『月とコーヒー』『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『台所のラジオ』『おやすみ、東京』『流星シネマ』『おるもすと』『神様のいる街』『チョコレート・ガール探偵譚』『中庭のオレンジ』『なにごともなく、晴天。』『十字路の探偵』『#東京アパート』などがある。
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