フェイクフィクション 誉田哲也 (著) 集英社 (2021/11/5) 1,870円

首なし死体がすべての始まりだった。

警察組織vs悪魔と呼ばれる男vsカルト教団vs元キックボクサー。

囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇――。

疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな最新長編。

東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。

刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。

死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。

「斬首」によって殺害されていたことが判明した。

一方、プロのキックボクサーだった河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。

ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。

【著者プロフィール】
誉田哲也(ほんだ・てつや)
1969年東京生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー。03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。警察小説として『ストロベリーナイト』をはじめとする〈姫川玲子シリーズ〉、〈ジウ・サーガ〉、青春小説として『武士道シックスティーン』をはじめとする〈武士道シリーズ〉など、幅広いジャンルで話題作を発表し続けている。他の著書に『あなたが愛した記憶』『背中の蜘蛛』『もう、聞こえない』など多数。

「ストロベリーナイトで誉田さんを知りほとんどの作品を読了しました。いつもワクワクドキドキ止まらない作品ばかりですが、今回も期待を裏切らず、とても楽しく読ませていただきました。登場人物が皆魅力的で、思わずこの後幸せになってほしいなぁと願ってしまいました。」

「元キックボクサーが気になる女性が新興宗教と関係。首なし死体を捜査する刑事のストーリーと結びついていくスピード感がだれることなく心地よく読める。一部きつめの描写もあり受け付けにくい読書もいるかもしれないが、著者らしい警察視点と犯罪者やヤクザの絡め方の構成は上手く出来ている。別々に生きている登場人物達が関係してくる様が違和感なく練りこまれている。信仰宗教の怖さについての描写は、篠田節子のような熟練度。」

「期待を裏切らない、誉田哲也節!登場人物たちのそれぞれの視点からの語りもまた、よかった。ネタバレにならないように気を付けてますが・・・最後は少しほろっときました。幸せになってほしい。」


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