硝子の塔の殺人 知念実希人(著) 実業之日本社 (2021/7/30)

ミステリを愛するすべての人へ

500ページ、一気読み。

知念実希人の新たな代表作誕生

作家デビュー10年 実業之日本社創業125年 記念作品。

当作の完成度は、一斉を風靡したわが「新本格」時代のクライマックスであり、フィナーレを感じさせる。今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう。
島田荘司

ああびっくりした、としか云いようがない。これは僕の、多分に特権的な驚きでもあって、そのぶん戸惑いも禁じえないのだが――。ともあれ皆様、怪しい「館」にはご用心!
綾辻行人

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。

地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。

ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。

館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。

さらに、血文字で記された十三年前の事件……。

謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。

散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。

著者初の本格ミステリ長編、大本命。

「ミステリマニアの男が作った館、という設定だけあって、過去のミステリをリスペクトした作品になっていて、タイトルも安直に硝子館の殺人としそうな所を、あえて変えてくるところに好感が持てます。
いつか、知念先生の人気シリーズ、天久鷹央ともコラボして欲しい。」

「古今東西のミステリの来歴をヒロイン?に語らせながら、倒叙法、入れ子構造、メタ構造の視点を提示し現実とフィクションを錯覚させながらのどんでん返しで、DNAの螺旋二重構造によるクライマックス。
ハッピーエンドかどうかはひとそれぞれだけど読後感爽やかというなんとも不思議なミステリでした。
しかし5時間で一気呵成に読み上げました。
面白かった! このシリーズ読みたい。」

「クローズドサークルものとしては確かに新しい試みではある。探偵がやたらとミステリマニアだったり、推理からすぐ脱線するのが気になったがそれすらも伏線なのには恐れ入る。」


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