
思わず人に話したくなるような面白さ
「中年の成熟本」「中小企業文学」「起業の奮闘記」「哲学者の自伝」「組織論」「現代ネット論」との呼び声、世代を超えて話題。
「数」の論理と資本主義が支配するこの残酷な世界で、人間が自由であることは可能なのか?
「観客」「誤配」という言葉で武装し、大資本の罠、ネット万能主義、敵/味方の分断にあらがう、東浩紀の渾身の思想。
難解な哲学を明快に論じ、ネット社会の未来を夢見た時代の寵児は、2010年、新たな知的空間の構築を目指して「ゲンロン」を立ち上げ、戦端を開く。
ゲンロンカフェ開業、思想誌『ゲンロン』刊行、動画配信プラットフォーム開設……
いっけん華々しい戦績の裏にあったのは、仲間の離反、資金のショート、組織の腐敗、計画の頓挫など、予期せぬ失敗の連続だった。
ゲンロン10年をつづるスリル満点の物語。
最近読んで(聞いて)良かったモノ。
•ゲンロン戦記
•クリエイティブ入門
•poplifethepodcast (2020年総括回+編集者回)自分の中ではこの3つがうまく繋がってる。まとめると、
人文学的な知識を体系的に網羅し、歴史的な眼差しで見る姿勢+ビジネスパーソンとしての力、両方のバランスが大事かな pic.twitter.com/nNFle2Ihql
— Michinori Taka (@michischili) February 6, 2021
〈聞き手〉石戸諭
〈本書「あとがき」より〉
ぼくはもともと、カタカナだらけの、とてもややこしい現代思想の世界を専門としていた。いまでも専門書を読むことはできるし、興味深いと思うこともできる。けれども、この20年ほどの経験で、そのような専門書ではなにも伝わらないし、なにも変わらないと感じるようにもなっている。哲学は生きられねばならない。そして哲学が生きられるためには、だれかが哲学を生きているすがたを見せなければならない。それはけっして格好いいことではない。もしかしたら恥と後悔だらけのすがたかもしれない。それでもやはり見せなければならない。だれかがそのリスクを負わなければ、哲学は有閑階級の大学人の遊びにしかならない。
ぼくは批評家で哲学者である。ぼくの批評と哲学は、ゲンロンの実践抜きには存在しない。だとすれば、やはり本書は批評の本で哲学の本なのかもしれない。

「あずまんの失敗と苦悩、そして成長の軌跡をさらっと追うことができます。出版前、あずまんは「こんな本が売れるのかな…」みたいなことばかり言っていましたが、ふたを開けてみたら大ヒット。みんな、あずまんの哲学の内容はもちろん、あずまんという人間が大好きなんです。だから、あずまんの人生を垣間見ることができるこういう本を待っていました。」
「東浩紀やゲンロンの活動は以前から知っていて、たまに本を買ったり動画を購入したりしていました。とはいえ、すべてを追うことはできていなかったのですが、この本でまとめて知ることができ、その活動の豊かさや、こめられた思いを感じることができました。カバーのデザインや、本文内の写真も良いと思います。会社経営はとても大変だと思いますが、ゲンロンの皆さんには、どうか健康にはくれぐれも気をつけて、活動を広げていってもらいたいです。これからも応援しています。」
「哲学者というと小難しいことを考える割に何も実践しない、という印象をお持ちの方もいるかもしれないが、筆者の東氏はゲンロンというプラットフォームをビジネスとして成立させた稀有な哲学者である。本書は、ゲンロン運営の苦労話とともに、運営の前提となっている思想が語られている。失敗とともに変化して行く部分、変化しない部分があり、大変興味深く読ませていただいた。本書で語られた実践そのものが氏の主張、提案をより説得力あるものにしているように思う。」
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