悪の処世術 佐藤優(著) 宝島社 (2021/5/10)

プーチン、習近平、トランプ、ヒトラー、スターリン……権謀術数が蠢く政治の世界で、「悪」と謗られる男たちがなぜ権力を掌握することができたのか。

佐藤優が読み解く、独裁者たちの素顔と人間力の神髄!

「帯に載っていた写真とこの本のタイトルがあまりにマッチしており、猛烈に気になって購入。ほんと、ザ・独裁者!と言える面々が並んでたので、すいません、ちょっと笑いました。
読んだ感想ですが、独裁者って真面目なんだなと意外に思いました。でも、真面目だからこそ自分の行いが間違ってるだなんて1ミリも思っていないんですよね。全て(本人視点では)善意であり愛国心の表れであると思ってるが故の独裁。でも、だからといって人命を粗末にして良い訳じゃない。決して認めてはいけないものだな、と改めて独裁の怖さを感じました。この本を読んで、今世の中で起きつつあるのかもしれない独裁の潮流に流されたくないと思いました。
全体を通して著者が一貫して独裁の怖さを力強く訴えています。珍しく強く主張されていますが、この本を読んだらその理由に納得します。今このご時世だからこそ、しっかり世の中の流れをみたいと思いました。」

「前半の5人はプーチン、習近平、トランプ、金正恩、アサドと、数カ月前に退任したトランプを除けば、いずれも現役である。これらの人物については各国代表者の人となりや個性を読み解きつつ国際情勢を解説する。ここで登場する各国の指導者間の関わりについての記述も多く、著者の見立てによる現代の政治状況の解説を主な目的としているように見える。前半のなかでは、外務省官僚としてロシア外交に従事した著者の体験談も交えたプーチンへの評価がもっとも面白かった。」

「もし同時代に近いところに居たとしたら「あの人は熱い気持ちを持った、今時には珍しい人だ」とか「熱い気持ちでみんなを引っ張っていってほしい」とか、スポーツの熱血キャプテンのように思っちゃって簡単に共感・追従しちゃうんじゃないか?なんて思いました。」


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