インド最北部ヒマラヤの西のはずれにあるラダック。
そこには決して怒らない人々が暮らしている。
その言葉に誘われるようにラダックを旅した著者の贖罪と再生を描いた私小説的旅紀行。
ラダックの街の道端で見つけた凍りついた犬の屍体。徐々に明らかになっていく旅の理由。
ラダックの荘厳な自然と現地の人々のおおらかさに包まれながら過去から解放されていく著者の姿が描かれる。
2020年度「わたしの旅ブックス新人賞」受賞作。
『死を喰う犬』の旅9/ステイ先のお母さんに誘われ、家畜を迎えにいった。そこは一面菜の花のような黄色い花が咲き誇っていた。紫、桃、赤、青の花もある。4000メートルの高地が、これほど色彩豊かだとは思ってもみなかった。#わたしの旅ブックス #インド #ラダック #チベット #旅 pic.twitter.com/cNvK08u8Mv
— 小林みちたか@新刊ラダック紀行『死を喰う犬』 (@michitaka64) June 23, 2021
「情景描写が細かくて、没頭できました。本を読みながら、作者のみている光景がありありと目に浮かんでくるそんな本です。作者が冒険家や登山家でないところも身近に感じられてよかった。『自分にしか意味のないことほど大切なものはない』とは素敵な考え方だと思いました。ラダックに行ってみたくなった。」
「まっすぐで純粋な筆者の人柄が伝わる、読みやすい文章でした。情景が鮮やかに浮かんできて、くすっと笑えたり、考えさせられたり、と引きつけられながら一気に読み終えました。最後は涙が止まりませんでした。。とてもオススメの一冊です。」
「タイトルからは想像できないほど、ユーモアもあって、あっという間に読み終えました。長く大変な旅をして、偉大な人だと思いました。ラストは感動しました。読んでよかった本でした。」
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