挿絵でよみとくグリム童話 西口拓子 (著) 早稲田大学出版部 (2022/6/3) 4,400円

1812年に『グリム童話集』の初版が刊行されて今日に至るまで、世界中でグリム童話の絵本が刊行されてきた。

本書はそのうち19世紀初頭から1940年代にかけてドイツや日本で刊行された絵本を対象に、そこに掲載された多数の挿絵の分析を通じて、西洋の挿絵と日本の挿絵、グリム童話と森鴎外、「ヘンゼルとグレーテル」とアウシュビッツなどの意外な関係性を明らかにする。

美しく、資料的価値の高い挿絵をオールカラーでふんだんに紹介。

ドイツでも活躍するグリム研究者による第一級のグリム論。

【主な目次】
第1部 明治期の邦訳グリム童話から
第1章 『八ツ山羊』――初めての「狼と7匹の子やぎ」の絵本
第2章 上田萬年訳『おほかみ』
第3章 澁江保訳『西洋妖怪奇談』
第4章 和田垣謙三・星野久成訳『グリム原著 家庭お伽噺』
第5章 『教育雑誌』に連載されたグリム童話
第6章 森?外・森於菟共訳『しあはせなハンス』

第2部 岡本帰一のグリム童話の挿絵
第7章 岡本帰一のグリム童話の挿絵――『グリム御伽噺』
第8章 『グリム御伽噺』の影響

第3部 グリム童話の挿絵
第9章 魔女をパン焼き窯に押し込むグレーテル―― アウシュヴィッツとグリム童話「ヘンゼルとグレーテル」


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