剣持麗子のワンナイト推理 新川帆立 (著) 宝島社 (2022/4/8) 1,540円

連続ドラマ化決定! 『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作『元彼の遺言状』のヒロイン再び!

弁護士・剣持麗子は今夜も徹夜で謎解き――寝不足必至のミステリー短編集

亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。

都内の大手法律事務所で忙しく働くかたわら、業務の合間(主に深夜)に一般民事の相談にも乗る羽目になり……。
次々に舞い込む難題を、麗子は朝までに解決できるのか! ?

法律相談に運動会(?)に、剣持麗子は今日も眠れない!

第一話 家守の理由
不動産屋の主人が何者かに殺害された。麗子は「武田信玄」と名乗る第一発見者の男に呼び出されるが、男は本名も住所も明かそうとせず……。

第二話 手練手管を使う者は
バーでホストの「信長」が殺された。状況からすると店で寝ていたという「光秀」が怪しいが、彼は無実を訴えて麗子に助けを求めてくる。

第三話 何を思うか胸のうち
事務所の先輩弁護士の急死。しかしその状況は一度倒れてから蘇り、その後再び亡くなったかのような奇妙なものだった。

第四話 お月様のいるところ
認知症を患っているらしいおばあさんを家まで送った麗子は、そこで男の首つり死体を発見する。しかもおばあさんは警察署から忽然と姿を消し……。

第五話 ピースのつなげかた
三隣亡の日に瓦の張替えを行ったA家の近隣で、不幸が相次いでいるという。法律でAさんを訴えられないかという相談に、麗子は頭を抱えるが――。

「面白さはそのままに、人物描写がうますぎて、リアルに感じる。ほぼ全ての登場人物をこんな人いるなあと思わせる筆力。巻を重ねるにつれ、剣持麗子が分かりにくい良い人キャラから本当にいい人になってきたのが気になるが、体力を含めまだ超人の域にいるのでそこは安心。」

「一晩で読み終えました。裏表紙やら何やら違和感があり、セリフを調べているうちに、各話が伝統芸能とリンクしているのに気づきました。これ何回か読まないと分からないし、私はドラマから気づきました。面白い、最高に面白い。ラストは流石!お後がよろしいようで。」

「「元彼の遺言状」を星五とすると、取り敢えず星四としました。それは、多分続編があるでしょう…と、思うゆえの期待感込みです。この作品は、著者のインタビュー記事を読んで、読むことにしました。それは女性への応援歌?ということのようでしたから…江戸川乱歩は日本にクリスティのような女性作家が生まれて欲しい。と、江戸川乱歩賞を創設しました。ご存知の方は作家としての受賞者第一号が女性であることはご存知の事。わたしも新川さんにクリスティを超える世界的な作家になって欲しいと、願いを込めました!」


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