百八十秒の熱量 山本草介(著) 双葉社 (2020/7/20)

37歳までにチャンピオンにならなければ強制引退。

崖っぷちのボクサー・米澤重隆に残された時間はたったの9ヶ月。

ひたむきな姿、目が離せない極限の試合…一瞬に人生を捧げた男の魂を揺さぶる、涙と笑いのノンフィクション。

NHKドキュメンタリーに取り上げられて大反響。

感動と興奮のタイムリミット・ノンフィクション。

引退を回避するためには日本チャンピオンにならなければならない。

契約社員のB級ボクサー・米澤重隆の命を削る激闘が始まる。

スピードもテクニックもスター性もない。

だが、愚直に闘い続ける米澤の姿に、ただ心が震える――。

「ドキュメンタリーを多く手掛けるディレクターである著者のデビュー作ということで予約購入。ドキュメンタリー作家は対象と一定の距離を取りつつ、客観的な描写を心掛けるものだと思う。著者も多くのテレビ作品を手掛けて、その作法を十分に熟知していたはず。最後まで米澤選手が「何故、戦うのか?」がわからないまま、そこに苛立ちつつ、次第に三人称の視点からいつのまにか一人称の視点に変化していく。筆致はまるでボクシングのラッシュの嵐のような疾走する筆致へと変化し、米澤選手の熱量に感染したのか、筆者の熱量が上がっていくことが手に取るようにわかる。米澤選手を通して山本氏の態度の変容を読んでいるような気になってきたのは、私だけの誤読であろうか。ドキュメンタリーを見てみたい気持ちにさせてくれる一冊。おすすめです。」

「当時番組を見ていたのもあってふと購入。記憶は結構うろ覚えだったので、新鮮な気持ちで読んだ。今思うと、9ヶ月で日本チャンプ目指すなんて正気の沙汰ではない(それでもこの人はオーストラリアまで行って、世界ランクの人と戦ってる!)読み終わって思い出すのは、関ジャニのすばるくんのことだ。『明日はどっちだ』は関ジャニの番組だったわけだけど、彼もこの米澤さんと同じく夢を追って広い世界に出て行った。無謀だと言われようと、やっぱり挑戦し続ける男はカッコいい!震えた!」

「こんな想いをしてなぜまだ挑むのか、眉間にシワを寄せて読んでいましたが、彼らの熱量に当てられていつしかわたしも声援をあげ、涙を流していました。」


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