遺伝子命名物語 坪子理美(著)、石井健一(著) 中央公論新社 (2021/10/8) 990円

名前に秘められた生物学のドラマ

私たちの生命を支える多種多様な遺伝子。

その一つ一つに名前がついていることをご存知だろうか。

数字とアルファベットを組み合わせた実務的な名前もあれば、「ムサシ」、「ファン・ゴッホ」、「マージャン」、「アイム・ノット・デッド・イェット」など、ユーモアあふれる名前もある。

遺伝子の名前を入り口に、発見者となった人々のドラマを覗いてみよう。

新発見を目指して日夜鎬を削る生命科学研究の現場の空気と研究者たちの姿を伝えたい。

著者について
石井健一
生物学研究者。博士(薬学)。専門は微生物学、免疫学、神経行動学、分子遺伝学。根底には一貫して、生物どうしの「ぶつかり合い」への関心がある。 1984年 埼玉県生まれ。2007年 東京大学薬学部卒業、2012年 同大学院薬学系研究科博士課程修了。カイコを用いた細菌感染症研究に取り組む。2012年に日本学術振興会第二回育志賞、および東京大学総長賞・総長大賞を受賞。 2012?2015年、日本学術振興会特別研究員(PD)。東京大学大学院理学系研究科および神戸大学にて、社会性昆虫(ミツバチ、アリ)を用いた基礎生物学研究に従事。 2015?2020年、米国カリフォルニア州のソーク研究所にて博士研究員(内藤記念科学振興財団および日本学術振興会より一部助成)。キイロショウジョウバエを用い、攻撃をはじめとする社会性行動に関わる脳神経や遺伝子を研究。 2020年9月より東京大学大学院理学系研究科助教。

坪子理美
英日翻訳者。博士(理学)。専門は行動遺伝学。 1986年栃木県生まれ。東京大学理学部生物学科卒業。同大学院理学系研究科にてメダカを用いた行動遺伝学研究を行い、博士号を取得。東京大学ライフイノベーション・リーディング大学院修了。 2015年から2020年まで、英日翻訳業の傍ら米国カリフォルニア州でシオダマリミジンコ属の生殖行動を研究(住友財団および水産無脊椎動物研究所より助成)。現在は引き続き翻訳に取り組むとともに、専門学校非常勤講師、研究支援員などを兼業。 訳書に『悪魔の細菌??超多剤耐性菌から夫を救った科学者の戦い』、『性と愛の脳科学??新たな愛の物語』(中央公論新社)、『なぜ科学はストーリーを必要としているのか??ハリウッドに学んだ伝える技術』(慶應義塾大学出版会)など。


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