冷戦後、軍事的にも経済的にも超大国の座から滑り落ちたロシアは、なぜ世界的な大国であり続けられるのか。
NATO、旧ソ連諸国、中国、米国を向こうに回し、宇宙、ドローン、サイバー攻撃などの最新の戦略を駆使するロシア。
劣勢下の旧超大国は、戦争と平和の隙間を衝くハイブリッドな戦争観を磨き上げて返り咲いた。
メディアでも活躍する気鋭の研究者が、ウクライナ、中東での紛争から極東での軍事演習まで、ロシアの「新しい戦争」を読み解き、未来の世界情勢を占う。
小泉悠氏の『現代ロシアの軍事戦略』読んでるけど、ロシアのPMCや傭兵の使い方が恐ろしい。ロシアの制御から外れて石油精製施設を占拠しようとしたり(利権獲得のため)、戦争犯罪やらかしても「ロシアとは関係ない」と切り捨てできる便利な道具という。こんなのがウクライナに投入されてるのな…。
— 多根清史 (@bigburn) March 16, 2022
「軍事バランスでは劣勢にあるはずのロシアがこのような振る舞いに及び、実際に成果を収めることができたのはなぜなのか。そこには古典的な軍事力の指標では測りきれない要素が働いているのではないか。これが本書における中心的な問いであり、以下ではこれを様々な角度から検証していくことにしたい。」(本文より)
小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』ちくま新書、2021年。
アマゾンで注文したときは今月末に配送予定でしたが、早く届きました。
持っているだけで嬉しくなります。
あとは読むだけ。
楽しみだなー。 pic.twitter.com/DdDfeqlWoG— ひかり (@hHBC1SgXMmCWU3V) March 18, 2022
「あとがきに「ロシアの対外政策、核戦略、軍需産業、軍改革に関する研究書はあっても、具体的なロシア軍の「戦い方」に関してはまだ日本で十分に論じられていないのではないかという問題意識が浮かんできた。」とある。その手薄な領域を見事に補ってくれる書である。」
「ロシアの軍事戦略というかなりフォーカスされたテーマを取り扱った本。
非常に勉強になった。また著者がガチの軍事オタで、ものすごく深い知識と教養を持っているのだろうということが伝わってきた。良い本だと思うし面白かったです。」「これまで余り明白に意識して考えたことが無かった問題に、光を当ててくれる本である。それは形は変わったがが「軍事力の効用」という普段余り緻密には考えない問題と、実は平和に貢献しているかも知れない、いや多分間違いなくそうである「ミリタリーバランス」という問題である。解らないことも多いが、此の本をじっくり読んで物事を見る基本知識を身に着けたい。」
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