カミサマはそういない 深緑野分 (著) 集英社 (2024/6/20) 715円

変な予感がするんだ。

扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。

ミステリ、ホラー、SF……さまざまな終末的世界の絶望と、微かな光を描く異色の短編集。

この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか――。

目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。
ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)

僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)

など全7編を収録。

【プロフィール】
深緑野分(ふかみどり・のわき)
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。

「人の心の闇を垣間見る6作品+1作品。短編集なので飽きずに最後まで読めました。どうも世にも奇妙な○○を観ているような感覚になります。そう、あのサングラスのおじさんがストーリーテラーのやつです。最後に不思議でちょっと良い話で終わるところもまさに。お気に入りは「キ奇譚」、主人公の気持ちの揺らぎに共感しました。哀しい「見張り塔」(野分先生作のミリタリーメガネ男子、大好き)。悪業を負うものが行く場所を描いた「潮風吹いて~」もなかなか。熱血正義の勇者様なお話も良いけど、たまには人間臭さを嗅いでみるのも良いと思いますよ。」

「長編の読み応えある作品とは一転、不思議な世界の短編小説。

好み分かれるだろうな。
長編のイメージの作家と捉えてると正直受け入れ難い作品多く、独自な世界ではあるが読み終わってもこの終わり方…と思う場面が多い。
個人的にはラストの「新しい音楽、海賊ラジオ」は好み。
表題になっているカミサマに関わる作品としても成り立っている上に希望が持てる余韻が良い。」

「癖が強すぎる作品集。だからといって筒井康隆みたいな出来には及びませぬ。
1話目から「え?これでおしまい?え!?」だし、その後は最後の作品に至るにつれて解読不可能な速読(飛ばし読み)必須の読むだけ時間が無駄なものばかりが並んでいます。
本のタイトルにも見合わない作品集。」


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