
若さと美貌に恵まれた椿は日夜遊びに繰り出していたが、最愛の祖母が倒れ…
「私の能力は、きれいだということだけなのだ」――
コンパニオンとして働く桐島椿は23歳。
一回り年上の妻帯者と付き合いながら、中三の時の初体験の相手・グンゼとも逢瀬を重ねている。
両親とはうまくいかない椿だが、唯一の理解者である祖母を敬愛してやまない。
75歳とは思えぬ艶やかさを保つ祖母だったが、交通事故に遭い入院することに。
椿は見舞いに訪れるが、祖母は椿を認識できなくなっていて……。
解説・唯川恵
山本 文緒
1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。2021年逝去。
「椿の性格の悪さに最初はイライラしながら読んでいたのに、だんだん悲しくなってきて、最後の方は愛しくて堪らなくなる。
幼い頃にきちんと親から愛されなかったためか、愛し方も愛され方もわからなくて、自分だけの論理で生きてた椿椿はバカだなーと涙が止まらなかったけど、ほんとはみんなそうなのかもしれない。
自分にとって誰が一番大切で、誰が一番自分を大事にしてくれているのか、気づかないまま、間違いばかりの人生を送っているのかもね・・・とても引き込まれて、一気に読んじゃった」「大好きな作家さんでした。もっともっとたくさんの物語を綴ってほしかったです。
主人公にもほとんど共感はできないけれど、幸せになってもらいたいな、変わらない椿さんのままで。」
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