柝の音響く めおと旅籠繁盛記 千野隆司 (著) 小学館 (2025/4/4) 726円

貧乏旅籠、背水の陣!元無宿者、奮闘の物語

貧乏旅籠、背水の陣!大金二十一両の返済期限は、わずか二ヶ月後!

稼がねば、ふたりの居場所は奪われる。

起死回生の一手は、困難必至の芝居興行!?

元無宿者が奮闘する、再生の物語!

板橋宿の貧乏旅籠・松丸屋は、宿丸々か一人娘のお路を奪われる危機にあった。

蕨宿をしきる駕籠屋・岩津屋に借りた二十一両の返済期日が二ヶ月後に迫っていたのだ。

そんな時、お路に助けられて以来松丸屋に身を寄せる元無宿者の直次は、客から大金が動く芝居興行の話を聞く。

返済のためには板橋宿に宮地芝居を呼ぶしかない──腹を括った直次だが、場所の確保、一座の誘致、金子集めに客集め、難問は山積みだ。

それでも居場所をくれた松丸屋のため、直次は皆と力を合わせ一つずつ事を進めてゆく。

やがて、そのことを良く思わない連中も動き出し……。

「おれは一万石」シリーズ著者が描く、人情光る人と宿の再生物語です。

「柝(き)」とは拍子木のこと。

芝居の幕の開け閉めの際に「チョンチョン」とならされる、あれです。

まったくの素人である直次や旅籠「松丸屋」、そして板橋宿の仲間による芝居興行は、難問の連続。

前金に30両、設営に22両、細かいところでいうと一座と交渉するための手土産、桐箱入りの羊羹に銀十匁……莫大な資金も必要になります。

果たして無事に柝の音を聞くことはできるのでしょうか?

そして、松丸屋の運命は。

ぜひお楽しみください。


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