誰もが孤独の部屋の中から、報われない愛の行き先を探している。1930年代末、アメリカ南部の町のカフェに聾?の男が現れた。

大不況、経済格差、黒人差別……。

店に集う人々の苦しみを男は静かに聞き入れ、多感な少女を優しく包みこむ。だがその心は決して満たされない――。

フィッツジェラルドやサリンジャーと並ぶ愛読書として、村上春樹がとっておきにしていた古典的名作、新訳で復活!

「訳者の村上春樹さんは、本作品『心は孤独な狩人』をマッカラーズの「代表作」と位置づけしています。
「彼女は二十三歳にして、この長大な処女作『心は孤独な狩人』を書き上げる」(396頁)
「繊細で、大胆で、恐れることを知らない。そしてまたしたたり落ちるように美しくもある。このような姿勢の良い骨太の、そして心優しい長編小説」(393頁、「訳者あとがき」より)と絶賛しています。」

「高校生の頃読んで感動して本好きの従兄弟に貸したまま何年か過ぎて、また読み返したくなって本屋に行ったら絶版になっていた。仕方ないから古本屋で探して再読してまた感動して、当時付き合ってた女の子に貸したら、その数週間後に三行半突きつけられて、彼女と本を同時に失った。社会人になってまた読み返したくなり古本屋探し回ったのだけれど、今度は見付からず何十年か過ぎてしまった。マッカラーズは読書好きになった切っ掛けで大好きな作家です。だからこの作品を多くの若い人に読んで貰いたい。だけどこの手元の一冊は、誰にも貸し出さないと心に決めました。長年の経験から云って人に本を貸す時は、さし上げる覚悟で臨まなきゃ成らないと思っているから。とにかく村上さん、有難うございます。あなたのデビュー作も群像掲載時に読みました。今でも時々読み返してます。」

「映画の方は見たことあるよ。
吹き替えも字幕もないオリジナルのまま見ましたが英語がわからなくても内容はわかりました。
面白かったです。
日本でリメイクするならバナナマンの2人が適役だと思うな。
ちゃんとした演出家が必要だとは思いますが。」


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